最強の猛暑と世間が大騒ぎしている真っ只中にエアコンが死んだ雛。「う、嘘でしょ…」って絶望しながら『今年の夏終わった…』ってSNSに載せたら「見てやろうか?」って二口からメッセージがくるから『ほんとに神!ありがとう〜〜』って返して住所送る。
暫くしてピンポーンってなるから慌てて出れば「おい俺じゃなかったどうすんだ。相手確認してから開けろよ」って開口一番に怒られて「ご、ごめん…」ってしょんぼり肩を落とす。「あと、住所もホイホイ教えんなよ。俺が悪用したらどうすんだよ」って追加で怒られて完全にオーバーキル。
「つーかお前しかいないのに男を家にあげるのはどうかと思うんですけど??」ってトドメと言わんばかりに鼻をむぎゅっ、って摘まれるから「ごめんなさぃぃい…!」ってなる。「ったく…」って言いながら部屋に入ってきた二口が動かなくなったエアコンをちょっといじれば、すぐに風が出てきて涼しくなる。
「めっちゃ付くじゃん……?なんで……?」って怪訝な顔する雛に「工業高校舐めんな」って二口がドヤ顔する。「ほんとにありがとう。すっっっっごく助かった!」って真っ直ぐ二口の目を見て言えば「夏終わんなくて良かったな」って笑ってくるから「そうだね」って笑っちゃう。
「お礼と言っては何ですが…」っておもむろに冷凍庫からアイスを取り出して差し出せば「マジか。サンキュ」って嬉しそうな顔で受け取ってくれるから「一緒に食べよ」ってそのままエアコンで涼しくなってく部屋でお喋りしながらアイス食べてる。
結局そのまま夜までお喋りしてて帰らなきゃなって思ってる二口に「夜食べてったら?」って言ってくる雛がいて、二口はまた頭を抱えることになる。「お前さぁ…俺最初に来た時なんて言ったか覚えてねぇの?」って言ってくる二口に困った顔で雛が首傾げるから「俺も、お前に気がある男の1人なんだけど」って雛の首筋に指を這わせて微笑む。
「は…ッ、!?」って目を見開いて固まっちゃう雛の困惑してる顔を見てふはっ、って吹き出した二口が「なーんてな。嘘だよ、騙されてんじゃねーよバーカ」って言うから「〜〜ッ何なの!!」って雛は真っ赤な顔で怒るよね。そんな雛を見て(ま、嘘じゃねーんだけど)って気持ちは今は閉まっとこうって思ってる二口がいるよ。