会えるのに会えないのが辛い

雛が東峰と付き合ってるIF。同棲を始めたは良いもののお互い不規則な仕事のせいで物の見事にすれ違い生活。片方が早く帰れても片方は残業なんてのはザラ。お互い中々会えないし、会えても寝顔を見れれば良い方でストレスが溜まっていっちゃう。

『今日は早く帰れるよ』って東峰からのメッセージに『私も!早く帰る!』って返したのがお昼休み。夕方になって毎度仕事をサボる問題児がデータを飛ばしたもんだから大騒ぎになって強制残業。『夜は俺が作るね』ってメッセージに返事をする余裕もなく会社を出たのは21時を過ぎた頃。

「あ〜まあ俺のせいじゃないっていうかぁ〜」ってだらだら言い訳を言っていた問題児を無視して会社を飛び出し足早に電車に乗り込む。たたん、たたん、と揺れる車内で『ごめんね。今終わった…』ってメッセージを送れば『お疲れ様!気をつけて帰ってきてね!』って返ってくるからじわじわ涙が滲む。

半ば転びそうになりながら駆け足で家へと向かい鍵を開けて「た、ただいまっ、!」って息を荒らげながら声をかければリビングから慌てたように顔を覗かせた東峰が「おかえり。お疲れ様」って雛を見てふにゃっと笑う。その笑顔に我慢できなかった雛が玄関で靴も脱がずにぼろぼろ涙を流すから、東峰がぎょっと目を見開いてから「ど、どうしたの…!?なんかあった?どっか痛い?」って駆け寄ってくる。

「あさひっ、さん、せっかく、はやくっ…かえって、きてくれっ、たの、に…、ずっと、すれちがいで…っ、さみしくて、れんらくも…っ、ごめんっなさ…っ、」って支離滅裂な言葉だけど何を言いたいのかはちゃんと分かった東峰が雛をぎゅうっと抱きしめて「うん。俺も、中々時間作れなくて、ごめんね。明日、俺も休み取ったから、一緒にいよう。ね?」って頭を撫でてくれるから「う゛ん゛っ、」ってぐすぐす鼻を鳴らした雛がしがみつく。

軽々雛を抱き上げて片手でパンプスを脱がせてた東峰が部屋に敷かれたラグの上に胡座をかいて、その上に雛を乗せて頬の涙を拭う。「お腹減ったでしょ。ご飯食べよう?」「あさひさん、たべてないの」「一緒に食べようと思って、待ってた」「うぇ…っ、ごめんなさ゛ぃい…」って涙腺バカになっちゃってぼろぼろ泣きじゃくる雛に最初は慌ててた東峰だったけど段々可愛く見えてきちゃって「泣いてたらご飯食べれないよ」って困ったように笑って目元に唇を寄せて涙を舐め取るからびっくりして雛も涙が止まる。

「あ、止まった」って笑う東峰に「い、いま、あさひさ…〜〜ッ、!?」って雛が顔真っ赤にして固まるから「雛も明日休みだよね?ご飯食べたら、久しぶりに一緒にお風呂入らない?前好きって言ってた入浴剤買ってきたから」って言えば「…おふろだけ?」って小さい声で返ってくるからあまりの可愛さに頭抱えちゃうよ。

「いいの?だって雛、疲れてるでしょ?」って雛の体を気遣って東峰が眉を下げるけど「あさひさんと、くっついたらげんきになるからいい…」って真っ赤な顔で抱きついて来るから一気に東峰も下半身が元気になっちゃうよね。

「ごはん、食べる前にちょっとだけ、いい?」って唇が重なって、喉の奥を舌でとんとんってノックされたら、もう頭おかしくなっちゃう。「あさひさ…っ、すき、だいすきっ、」ってうわ言のように呟いてキスに溺れる雛が可愛すぎてご飯のことなんて忘れそうになっちゃう東峰がいるよ。

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