雛が矢巾を好きになっちゃうIF。いつも可愛いって言ってくれる矢巾が別の女の子と仲良く話してるのを見てから胸がズキズキ。「髪切ったんだ〜」「いいじゃん。似合う」って、たったそれだけ。普通のクラスメイト同士の会話なのにモヤモヤしちゃって泣きそう。
「雛ちゃん?どう…ッエ、アッ、どうしたの!?」って突然立ち止まった雛を不思議に思って顔を覗き込んだ花巻がビシッッと固まって露骨に狼狽えながら雛の頬を伝う涙を拭ってあげれば、優しくされて我慢できなくなって「…ぅ、ぇ…っ、」って本格的に泣き出しちゃうからもっと焦る。
「どうした〜?泣いてちゃわかんないぞ〜…」って頭をぽんぽん撫でて何とか泣き止ませようと頑張ってたら「……何してんすか?」って冷えきった矢巾の声が聞こえてまたビシッッと固まる花巻。「あ、や、俺じゃねーよ!?急に泣き出したから、どうしたのかと思って…」って無罪ですアピールをする為に両手を上げた花巻をジト目で見た矢巾だったけど「や、はば…、」ってちっちゃな雛の声が聞こえてビクッと肩を揺らす。
「な、なんだよ…」って雛の泣き顔を直視できなくて視線を泳がせながら返事をすれば、服の裾をきゅうって握った雛がぽろぽろ涙を流しながら「わたしいがいの、おんなのこに…っ、かわいいっていわないで、やだ…っ、」って言われるから心臓にぶっ刺さる。
「わたしだけじゃなきゃやだぁ…っ、」って泣かれちゃってもうあまりの嬉しさと恥ずかしさに言葉を失って助けてください!!!!って顔で花巻を見るけど「えっ…健気…可愛い…」って雛を見てはわわ…ってしてるだけで全然助けてくれない。どうしようどうしようって狼狽えてたら「やはば…?」って雛が見上げてくるからごくっと思わず生唾を飲み込んじゃう。
「べ、つに、かわいいって、アイツに言ってねぇよ…」ってたどたどしく言えば「だって、にあうって、いってた」って言うから「…雛が、嫌なら…もう、言わねえ」って返せば「ほんと…?わたしだけ…?」って言われるから「…最初から、ずっとお前だけだっつの」ってそっぽ向く。赤くなった矢巾の頬に雛がふにゃふにゃ笑って「えへへ、うれしい」って言うからあまりの可愛さに天を仰ぐ。
「矢巾?どうしたの?」って聞いてくる雛に「こっち見んな。可愛すぎて抱き締めたくなる」って両手で顔を覆って天を仰げば「…ぎゅって、してほしい…」って言われて今度こそごきゅんっ、って喉が鳴っちゃう。恐る、恐る、ゆっっっくり背中に手を回して自分よりも小さな体をきゅっと抱き締めれば柔らかいし良い匂いするしでもう何か頭爆発しそう。無意識に抱きしめる手に力が入れば「んぅ、くるしい…っ」って雛が言うから今度はシュバッッッ!って両手を上げる。
そんな矢巾の姿に「ふ、ふふっ…あははっ!」って声を上げて笑っちゃう雛がいて、そんな雛の笑顔にふ、っと表情を緩める矢巾がいるから(これな〜んで付き合ってないんだろうな…)ってちょっと離れた所で花巻が見守ってる。矢巾はこれからぐんぐん雛を意識するようになるし、雛はもうとっくに矢巾を異性として見てるから(早くくっ付けよ…)って思われてるよ。