新商品は恋の味

雛が大人になって天童と付き合ってるIF。お部屋でごろごろしてたら「味見する人〜」ってキッチンから声が飛んできて、その瞬間ガバッと勢いよく起き上がって「はい!はい!」って手を上げる雛がいるから「必死すぎでしょ」って笑っちゃう天童がいる。

「味見します!」ってキラキラした顔で駆け寄ってくる雛に「はいはい。どれがいい?」って目の前に並んだ3種類のチョコレートを指差せば「えっ…?え、選ばなきゃいけないの…?」ってたちまちしょんぼりした顔するから「んっふ」ってまた吹き出して笑っちゃう。

ぺたん、って垂れた耳が見えたような気がしてぷるぷる震えて笑う天童に気付かずに一生懸命3個の中からどれを選ぼうか必死に考える雛がいるから「全部食べたい?」って聞けば「…うん」ってちっちゃな声で返事してこくんって頷くから「じゃあちゅーしてくれたらあげる」って言えば「ほんとう?」って嬉しそうにきらきら輝いた目で見上げてくるから(あ〜〜可愛い〜〜)って頭を抱えちゃう。

「ほんと♡これがオレンジで、こっちがラズベリーね」「こっちは?」「食べてからのお楽しみ♡」「むむ…」「どれからにする?」「じゃあオレンジ」「りょ〜かい♡はい、あ〜ん」って1個持って口元に近付ければ、ぱかっと口を開けて待ってるから雛鳥みたいだなって思いながら食べさせてあげる。

たちまちぱぁぁって表情が輝いて「〜〜ッ!おいしい!」って雛がほっぺを緩ませるから「ほんと?良かった〜」って笑えば「ん、」って目を瞑って唇をう、って突き出してキス待ちするから可愛いなあってじいいっと見てたらいつまで経ってもキスが降ってこないことを不思議に思った雛がそっと目を開けて「……ねぇ」って不貞腐れたような顔する。

「ごめんごめん。はい、こっちラズベリーね」ってもう1個食べさせてあげようとしたらきょとんとした顔してから「ちゅー、しないの…?」って聞いてくるから思わず持ってたチョコレート落としそうになっちゃう天童がいる。「雛ちゃんってば、ちゅーしたいのかチョコ食べたいのかどっちか分かんないねぇ?」って笑ったらぶわわって顔赤くして「ちがっ、ちょこ!チョコ食べたいの!」って言うから「うんうん。そうだねぇ」って笑って雛の口の中に持ってたチョコレートをぽいって放り込む。

「むぐ、んむ、」って大人しくもぐもぐ食べ始めた雛に「美味しい?」って聞けば「おいしい」って不満そうな顔しながら言うからまた笑っちゃう。「ほら、雛ちゃんのせいでチョコ付いちゃった」って指先についたチョコを見せつければ、その手を雛の手が掴んで恐る恐る舌が伸びてくる。

ちろ、って申し訳なさそうに指先のチョコレートを舐め取る雛に、にんまり満足そうな顔をした天童が「最後の1個も食べる?」って聞けば、ちゅって指先にキスを落とした雛が「…ぅん」って頷くから、最後の1個を自分の口の中に放り込んで雛と唇を重ねる。

「ん…っぅ、!?」ってびっくりして肩を揺らした雛だったけど、すぐに目を閉じて口の中で徐々に溶けていくチョコレートを味わい始める。「…ん、」「何味か分かった?」「…わかんないよ、ばか」「え〜?もう1回食べる?」「〜〜ッ、も、もういい…!」って真っ赤な顔でびしびし叩いて抗議してくる雛にしてやったりと言わんばかりににんまり笑いながら「これ、恋の味にしようかな」ってほっぺをするする無でるから「〜〜ッばかじゃないの…」って雛が真っ赤な顔でぷしゅ〜ってショートしちゃう。チョコレートって昔は媚薬だったんだよって教えるのはもう少し先の話かな。

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