友人に人数合わせで合コンに連れてこられた雛。迎えに来る予定の孤爪と赤葦の事を褒めちぎってたら後ろで全部聞かれてる。「友達が迎えに来るから、二次会はごめんなさい」って前もって言ったけどワンチャンを狙ってる男子達から迎えに来る男の事を聞かれる。
「ね、迎えに来る男ってどんな奴?イケメン?」って笑いながら聞かれるから「2人ともイケメン!あれは絶対モテる!」って嬉しそうに笑って答えるけど「そ、そう、なんだ…あっ、じゃあどんな奴?もしかして雛ちゃんソイツのこと好きだったりする?」ってめげずに聞いてくるから「うん!大好き!」って満面の笑みで答える。
「1人は金髪にしてるくせに人見知りで目立つのが嫌なんだけど超超超負けず嫌いなんだよね。でも好きなことには一生懸命で真摯に向き合えるところはすっごいカッコイイなって思ってるよ。ゲームもすっごい上手で、女の子心っていうか、私の扱いに関してはプロだと思う。
あと、普通に顔が綺麗なんだよね。なんかこう女装とか似合いそうな感じ?多分本人めちゃめちゃ嫌がるけど私的にはすっっごい綺麗な顔してると思う。もう1人はとにかく優しくて気遣いの鬼って感じかな。なんか気付いたらおんぶに抱っこでめちゃめちゃ甘えちゃってて、でもそれを全部受け止めてくれる最強の包容力の持ち主かな。
しかもめちゃめちゃ面倒見いいから、このままだと私一人じゃ生きてけ無くなりそうなくらい甘やかされてるかも。それにイケメンだし身長高くてカッコイイし、もう1人と同じで好きなことに一生懸命で真摯に向き合ってるところがやっぱりカッコイイんだよね」ってお酒の効果もあってず〜〜〜っと2人の自慢が止まらない。
聞いた男子達も(いやこれで何で付き合ってないんだよ)(どう考えても好きじゃん?俺ら入る隙無いじゃん)って段々顔が死んでいく中、迎えに来たは良いものの面白い話してるな〜と思ってちょっとだけ盗み聞きしてやろうって思ってただけの2人は予想してなかったガチ褒めに耳まで赤くなっちゃう。
「……バカじゃないの」「……さすがにちょっと恥ずかしいかも」って口元を手で覆わずにはいられないけど、これ以上ヒートアップする前に止めないと、と思って「すみません。雛を迎えに来たんですけど、」って雛達がいる半個室に赤葦が顔を覗かせればぱぁぁって表情を輝かせた雛が「あ!赤葦!研磨もいる!」って立ち上がってふらふらしながら飛びついてくる。
「うわ、顔赤すぎ。どれだけ飲んだの」って赤葦が真っ赤なほっぺを手で包めば「うへへ、わかんなぁい!」ってご機嫌に抱きついてくるから「途中で水買って帰ろうか」ってしょうがないなと言わんばかりの優しい顔で微笑んで雛の背中を撫でる赤葦がいる。
その姿に(あ、コイツさっき話に出てた気遣いの鬼の男だ)って皆すぐに察するよね。そんな2人の横からひょこっと顔を出した孤爪が「雛の荷物とコート、これですよね?」って雛の荷物とコートを取って「ほら雛、さっさとこれ着て。帰るよ」って言えば「研磨が着せてよぉ〜!」って今度は孤爪に抱きつく。
「はぁ…酔っ払いすぎ。こんなになるまで飲まないでよ」って言いながらコートを着せてあげれば「だぁって美味しかったんだもん」ってぶうって唇尖らせるから「はいはい、良かったね」って頭をぽんぽんって撫でてあげる。たちまち機嫌が直ってふんふん鼻歌を歌い出した雛を見て(コイツだ…金髪の負けず嫌いコイツだ…)って皆またすぐに察する。
そのまま終始ご機嫌で2人にべったりの雛を連れて、ご丁寧にお金まで置いて行った2人を見て「……ありゃ勝てねーわ」って男子達は全員肩を落とすし、女子達は「……マジでイケメンじゃん」って突然現れた違うタイプのイケメン2人に心持ってかれちゃうから合コンも何も無くなっちゃう。
帰り道では「はい、雛。水飲んで」「やぁだ!」「やだじゃない。ほら」「やだぁ〜!」「飲まないと置いて帰るよ」「〜〜ッやだぁ!」「じゃあ飲んで。ほら」「ぅ〜〜……」「ん、偉い偉い」って2人がかりで雛に何とか水を飲ませる。
タクシーに乗った瞬間孤爪の膝に頭乗せて爆睡かます雛がいるから呑気な顔を見てほっぺをつねったり、鼻つまんでみたりしてちょっとした意地悪をしてくる2人がいるけど、雛は知らないし、何なら全然覚えてないからタチが悪いよね。