大人になってからも及川と両片思いをだらだら続けてる雛。久しぶりに及川が日本に帰ってくるからって青城3年ズと一緒に飲みに行って、お酒に酔った勢いでぽろぽろ我慢していたものが溢れて泣き出しちゃう雛に及川がたじたじになる。
「いつあっちに戻んの?」って花巻の質問に「あー…明後日かな」って及川が返して「もうちょっとゆっくりしてけばいいのに」って皆で笑ってたのに、雛だけがぽろって涙を流すから皆びっくりして目を見開く。「うえっ、雛ちゃんどうした!?」って隣に座ってた花巻がびっくりしながら落ち着かせるように背中を撫でてあげれば「おいかわさんなんて、きらい…っ、」って言うから今度は及川の心臓が止まりかける。
「エッ待っって…無理…おれいますっごい死にたい…」って両手で顔を覆って泣き出した及川に「嫌いって言われただけだろ。元気出せよ及川」って岩泉が背中をぽんって叩くから「言われただけ!?よくそんな酷いこと言えたね!?俺のHPはもう0!!」って及川がくわっと目を見開く。
「はいはい2人とも落ち着きなって」ってビールジョッキ片手にけらけら笑ってる松川に「これが落ち着いてられるわけないでしょ!?」って及川が机に突っ伏す。「なんで及川のこと嫌いになっちゃったの?」って花巻が雛の頭を撫でながら聞けば「きらいじゃないもん、きらいじゃないけど、きらいなんだもん」ってぐすぐす鼻を啜ってるから「ごめんそれどゆこと?」って花巻が首を傾げる。
「嫌いじゃないの?」って笑いながら松川が聞けば「きらいじゃない…むしろすきだもん…すきなのに、わたしにやさしくするのに、おいてくんだもん」って半分目を閉じてうつらうつらしながら雛が言うから全員ビシッッと固まっちゃう。今まで絶対好きだろ、と言わんばかりの言動と行動はありながらも明言することだけは絶対に無かった雛の口から『好き』が出てきたものだからもう大変。
「えっハ…ッ!?すきって、ちょっと雛ちゃん寝ないで!!起きて!?」「やだ!おいかわさんなんて、もうしらない!」「やじゃない!しらなくない!まって!」「やーーー!!!」って雛の腕を掴む及川と必死にもがく雛がいるから「これほっといていい?」「いいんじゃね」「いや〜長かったね」「これでくっつかなかったらさすがにヤバいよね」「そん時は俺が及川を殴る」「さっすが幼なじみ」「関係ねーだろそれ」って3人が及川と雛の押し問答を肴にお酒を飲んでる。
「お願い、こっち見て雛ちゃん」って縋るように雛の手を握った及川に「やだ。どうせ、またおいてかれるもん。はなして、」ってぽた、ぽた、って雛が涙を流すから「ッ、それは、ごめん…連れては、いけないけど…!でも、待ってて欲しいとは思ってる。自分勝手で、ごめん…!」って雛を抱き締める及川がいる。
「好きだよ。ずっと好き。初めて会った日から、雛ちゃんが大好きだよ。ちゃんと、プロになって、もっとカッコイイ男になって迎えに来るから。だから、待ってて」って雛の赤くなったまぁるいほっぺたを両手で包み込んで言う及川に、雛の目が真ん丸に見開かれて大粒の涙が溢れ出す。
「ずるいじゃん、そんなの…、まってる、ずっとまってる、すき、わたしもだいすき…っ、!」って泣きじゃくりながら頷く雛を力一杯抱き締めて「ありがとう、雛ちゃん」って笑った及川を見て「終わった?」「はいはいハッピーエンド」「長かったな」って3人がドライな反応するから「あのねぇ…!もう少しおめでとうとか無いわけ!?」って及川が言うけど「だって散々雛のこと待たせたじゃん」「挙句の果てにこんなに泣かせてな」「終いには雛から告らせてるしな」ってグッサグサ刺されて返す言葉もございません状態。
うぐぐ、って唇を噛み締めながら、ふと雛がやたらと静かなことに気がついて腕の中を見れば、泣きすぎて真っ赤に腫れた目でくうくう寝息を立ててるから「ごめんね、泣かせて」ってそっと指先で目元を撫でてキスを落とすけど「…明日、綺麗さっぱり忘れられてないといいね」って松川に笑われて「怖いこと言わないで!?」ってビビる及川がいるよ。