狐と一緒にバレーを楽しむ

侑から「バレーめっちゃ上手いってマジなん?」って言われた雛。「誰ですかそんな嘘ついたの」って死んだ顔していれば「え、そうなの?」「知らんかったわ」「ほんまなんかそれ」って皆がわらわら集まってくるから「ほんとじゃないです」って言うんだけど納得して貰えない。

「ほんとにそれ喋ったの誰」ってぶすぅって唇尖らせる雛に侑が「え、飛雄くん」って返すから「影山ぁぁぁ……」って雛が頭を抱えてうなだれる。「上手いかどうかは置いといてバレーが出来るのはほんとなんでしょ?」って首を傾げる角名に「まぁ…できるけどぉ…」って言えば「ほんならやってみたらええやん」って治が言うから「!?」って雛の目が見開かれる。

「本気で言ってるの…?」って言う雛に「本気も本気、大本気や」って侑が笑って「影山が上手いって言うってことは相当やろ」って銀島も期待した目を向けてくるから逃げられなくて「…下手でも、文句言わないでよ」って言いながら準備運動する。とはいえ雛もバレーバカであることに変わりは無いから「よし!いいよー!」ってウキウキしながら腰を下ろしてあっという間に目の色が変わるから軽くサーブを打とうとしてた治がざわっとする。

最初だし軽めに…と思って打ったら軽々上げられてしまってびっくりするし、手前に落とせば綺麗に滑り込んでくるし、ちょっと乱れたボールも綺麗に返してくるもんだから「……いや普通に上手いじゃん???」って角名が怪訝な顔するし「むしろなんで選手やってへんのこれ」って銀島も首傾げてるし、治もどんどん強くしてるはずなのにめっちゃ普通に上げてくるから「まだ上げれんのかい」って楽しそうにイキイキしだす。

侑も「ちょ、普通にジャンサーしてええ?」って言い出すから「さすがに腕もげる」って雛がけらけら笑う。「マジのやつは無理」って言われてマジじゃないけどそこそこ強めのサーブを打った侑に「ばっか…!強すぎだろ…!」って皆が焦るんだけど「まっ、じか…!」って苦笑いしながらふわっと勢いを殺したレシーブするもんだから全員ぽかん。

「…まーーじで?」「ふつうに、選手やん…」って言う角名と銀島に「いやぁ…ブランクあるよ…?」って苦笑いしてれば「なんでバレー辞めたん?」って侑が首を傾げるから「あー…うん、まぁ…そうだねぇ」って人差し指でほっぺをぽりぽり掻きながら困った顔をする雛に「なんか、あったん?」って治が首を傾げれば「あったと言えばあったし…なかったと言えば、なかった…?」って困ったように笑いながら雛が言うから何かあったのかなって皆ちょっと察する。

そんな中空気の読めない侑が「はぁ?なんやそれ」って言うから「バレーを、好きでい続けたかったから辞めたの。嫌いになりたくなかっただけ」って笑えば益々意味が分からん、と言わんばかりに首を傾げてまた何か言おうとして口を開きかけた瞬間、後ろから治が投げたボールが飛んできて後頭部直撃するから「ァにすんねんアホサム!!!」「アホはお前や。デリカシーないんか」「はぁぁ!?なんやそれ!!」ってぎゃんぎゃん言い合いが始まる。

「あ、はは…」って苦笑いの雛に角名と銀島が近付いてきて「ごめん。言いたくないこと、聞いちゃったね」って謝ってくるから「全然!むしろ私こそ、気使わせてごめんね」って雛がしょんぼり眉を下げて謝る。「話したくないとか、話せない、とかじゃないんだけど…今じゃないっていうか…今は、みんなとバレーしたいなって…」って小さな声で話す雛に「おん。雛が言いたくなった時に、教えてくれるんなら言うてくれればええよ」って頭を撫でる銀島がいるから皆の優しさに泣きそうになっちゃうね。

後日、改めてバレーを辞めた理由を話した時に「はぁ?なんッやそれ。雛が辞める理由なんて何もあらへんやろ」って誰よりもバチ切れする侑がいるから思わず笑っちゃうし「でも、辞めたお陰でみんなと会えて、みんなと一緒にバレーできてるから、結果オーライじゃん?」っていたずらっ子みたいな顔で雛が笑うから「前のチームメイトが辞めさせな良かったって思うくらい楽しんだれ」っ治を筆頭に皆から頭撫でくり回されるよ。

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