自分の大事な人がバカにされるのは絶対に許せない雛。大会会場で音駒の悪口言ってるチームとすれ違ってしまう。「今の、どういう意味ですか」って思わず声をかけた雛を見て「は?…って烏野じゃん」って男の子達が鼻で笑ってくるから益々ムカつく。
「ほんとのことだろ」って開き直る男子達に「本当のことかどうかは知りませんけど、それを聞いた人が不快に思うような発言は慎むべきだと思いますけど」ってキッと男子達を睨むから「は?何お前」「音駒の誰かの彼女とか?」「うっわマジかよ。アイツら他校のマネに手出してんの?」ってゲラゲラ笑ってる男子達に「〜〜ッあのねぇ…!」って言い返そうと思ったら「はいストップ」って後ろから回ってきた大きな手で口元を覆われる。
びっくりしながら視線を上に向ければ困ったような顔の黒尾が立ってて、男子達と雛の間に割り込むようにして夜久が立ってるからびっくりする。「で?俺らに何か用かよ」って言う夜久の声がいつもよりちょっと怖くて笑顔のはずの黒尾もどこかぴりぴりしてるような感じで、雛の背筋もぴしっと伸びちゃう。
「な、何でもねぇよ!」って焦った顔でバタバタ走っていなくなった男子達を見て「直接言えねえならあんなデカイ声で言うなっつの」って言った夜久がくるっと振り返ってばっちり目が合う。「雛、お前なぁ…!」って言った夜久にビシッと背筋を伸ばしたのも束の間、黒尾の手が口元から離れたのと同時に夜久の両手が雛のほっぺをむぎゅっと抓る。
「ひ、ひはひひはひ〜!」って痛みでひんひん半泣きになる雛に「何でお前はすぐああいう無茶すんだよ!?」って夜久が怒って「雛は本当に好戦的だよね。良くも悪くも、だけど」って後ろにいた海がにっこり笑って雛の肩にぽんっと手を置くから怖すぎて泣きそう。
「あ、や…だ、だって…」ってもごもご言い訳しようとするけど「言い訳しない」って黒尾にぴしゃりと言われてしまえばもう黙るしかない。でも黙ったらちょっと冷静になってきて危ないことをした自覚がじわじわ湧いてくる。自分の今の行動が黒尾達はもちろんのこと、下手をすれば烏野にも迷惑をかけてしまっていたかもしれないと思ったらぶわっと涙が出てきて「ご、ごめんなさぃぃいい」って夜久に飛び付いちゃう。
「だって、だってみんなのこと、わるぐちいってたんだもん…!」って言う雛の背中をぽんぽん撫でながら「俺らの代わりに怒ってくれたんだよな。うん、ありがとう」って夜久が言えば「むし…っ、しなきゃ、っておもって…っでも、むりっ、だったぁ…!」って雛が言うから全員(全然我慢できてなかったもんなぁ…)ってさっきの出来事を思い出して苦笑い。
海が「危ないことしたって、ちゃんと分かってるもんね」って頭を撫でればこくこく頷いてるから「次からは1人であんなことしちゃダメだよ」って言えば「か、かいくんんん…!」って今度は海の方に飛び付いてくるから優しく抱きとめてぽんぽんって頭を撫でてあげる。
「俺らの為に怒ってくれんのは嬉しいけど、陰口しか言えないような奴らに雛ちゃんが傷付けられた、なんてことになるのは勘弁して欲しいかな」って笑って言う黒尾に「みんなだって、傷付いちゃだめじゃないですかぁ…」って不満そうに頬を膨らませる雛がいるから「雛ちゃんがそうやって怒ってくれるから、俺たちは傷つかずにいられるんだよ」って黒尾が優しく笑って雛の頭を撫でる。
「だから、俺たちが傷付いた時は俺たちの隣で、俺たちの分も怒って」って笑った黒尾に落ち着いてきてた涙が復活しちゃう。「ま、まかせてください…!わたし、めっちゃ怒ります!」って両手を握りしめる雛に「気合い入ってんなぁ」「雛が本気で怒ったら怖そうだね」って笑う夜久と海に対して黒尾は「頼もしいねえ。よろしく、雛ちゃん」って楽しそうに笑うから雛も釣られて笑顔になるよね。