「望!」
「待たせちゃったかしら?」
「全然大丈夫。私こそごめんね?急に呼び出したりして…」
「梓の頼みだもの、気にしてないわ」
「よかった…望ならそう言ってくれると思ってた」
「ふふ、ほら行きましょ」
「うん!」
「それで?何かあったの?」
「実はね…その…」
「二宮くん、好きになっちゃった?」
「な、っ!なんで…!」
「梓の考えてる事なんてお見通しよ」
「うう…この間ね、太刀川くんと二宮くん連れて4人で飲みに行ったじゃない?あの時から…好き、になっちゃったみたいで…」
「あら、いいじゃない。性格に難ありだけど割と高物件よ、二宮くん」
「逆に高物件すぎて私なんかが隣歩けないよ…」
「そう?梓も二宮くんにはもったいないくらいの高物件だと思うけれど」
「そうかなぁ…」
「ほんと昔から自分に自信が無いところは変わってないのね」
「望みたいにもっと堂々と出来ればいいんだけど…」
「ちょっと控えめでお淑やかなところが梓の良いところなんだから、そんな事言わないの」
「望…今日のお昼私が奢るね」
「ふふ、どうしたの?急に」
「嬉しかったから、お礼」
「なら今日一緒に出かけてくれたお礼に夜は私が奢るわね」
「夜も一緒にいれるの?」
「ええ、今日は任務ないから梓の好きなだけ一緒にいてあげるわ」
「望大好きっ」
「私も梓が大好きよ」



.







(加古様と双子の姉。美人姉妹のため、すれちがう人は大体みんな二度見する。お互いが自分よりも自分のことをわかってる。腕を組んで歩いたり、手を繋いだりは小さい頃からの癖になってたり。

目元が加古様より少し柔らかくてホクロの位置が左右対称。性格もどちらかと言うと正反対気味。それ以外はほぼ同じでパッと見見分けがつかないくらい似ている。)

2016/12/25 執筆


ALICE+