「姉ちゃーん」
「ちょ、ノックくらいしろ!」
「わりーわりー」
「ったく…なに?」
「弾バカ…じゃなくて、友達が姉ちゃん見たいって言ってんだけど…」
「は?私?なんで?」
「俺に姉ちゃんいるって知らなかったらしくて、話したら会いたいって」
「ふーん、じゃあ家に呼べば?今週の土日はお父さん達出かけるって行ってたし、私もバイト休みだし」
「…まじ?」
「あれ?聞いてないの?」
「聞いてねぇよ」
「二人で旅行だって、お留守番よろしくねってこの間言ってたよ」
「え…俺いた?」
「いたよ、TV見ながら頷いてたじゃん」
「うわぁ…それ聞いてないやつじゃん…」
「だと思った。で?どうするの?」
「何が?」
「友達、連れてくるの?それによって夜ご飯の準備あるんだけど」
「あー聞いとくわ」
「ん、わかったら早めに教えてね」
「りょーかい。で、さっきから何してんの?」
「え?ヨガ」
「そうじゃねぇよ、格好の話」
「これ?」
「キャミソールとショートパンツって…俺も一応男なんですけど」
「弟じゃん。なに?お姉ちゃんの美ボディに欲情しちゃった?」
「いやぁ…ないわ…」
「そんな嫌な顔すんなよ」



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(仲良し米屋姉弟。お父さんとお母さんは旅行大好きラブラブ夫婦。二人を置いて旅行は日常茶飯事だから留守番の時は二人で遅くまでゲーム三昧とか。留守番の度にご飯作ってたら知らないうちに料理の腕が上達。今じゃ、お母さんがいても夜ご飯担当の日もある。

20歳、栄養大の大学生。陽介とはどちらかと言うと友達みたいな感覚で話してる。恋愛関係も友達関係も割と全部相談相手は陽介。身長が167cmで弟よりも小さいことが悔しい。黒髪ショートで最近のお気に入りは弟からの誕生日プレゼントのピアスとネックレス。)

2016/12/28 執筆


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