「透っ」
「っ、危ないだろう」
「ふふ、ごめんなさい。待てなくて会いに来ちゃった」
「久しぶりだな」
「全くだわ。せっかく私が休みの日に会いに来たってボーダーでいないんだもの」
「俺が休みの日だからと家に行っても仕事でいないだろう」
「そうだけど…でもいいのよ、今会えたんだから」
「まあ、そうだな」
「な、奈良坂くん！」
「どうしたんだ？」
「そ、その人…彼女、なの？」
「この人は…」
「ねぇ、透。この子誰？早く行こう？」
「っ！」
「…姉さん」
「あーあ、行っちゃったね。あの子」
「相変わらず性格が悪いな」
「あんなどこの馬の骨かもわからない子に透はあげないわよ」



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↓



(性格の悪い奈良坂姉。声をかけてきたのは奈良坂くんと同じクラスの清水さん、という設定。一年生から奈良坂くんに片思いしてたけれどお姉様のお陰で勝手に失恋。そんな事とは知らず、腕を組んで買い物に向かう奈良坂姉弟でした。

大手メーカーの事務で働く20歳の社会人。身長170cmで奈良坂くんと並ぶと大概カップルに見える。茶色に染めた髪で毛先を内側に巻いている。肩にかかるくらいの長さで、左目に泣きぼくろがある。)

2017/1/5 執筆


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