「いつまでいるつもり?」
「京介がバイト終わるまで」
「今日終わるの遅いって言ったよね」
「言ったね」
「じゃあ何で…」
「あ、ほらほら。お客さん呼んでるよ」
「はぁ…」
「ふんふふ〜ん」



「お、来た来た」
「何でまだいるの…」
「可愛い弟が心配なのよ、お姉ちゃんは」
「俺は姉さんが心配だからさっさと帰れって言ってんだけど」
「ほんっとイケメンになったね、京介。誰の血かな?お父さん?お母さん?」
「…俺が知るわけないでしょ」
「だよねぇ、でも多分お母さんかな」
「なんで?」
「何だかんだ優しいとことか、悪ふざけ大好きなところとか、後は顔が美形」
「…それは俺だけじゃないだろ」
「ええ?京介が一番お母さんと似てるよ?」
「姉さんの自由奔放なとこ、自分勝手なとこ、家族大好きなとこは父さんそっくりだけど」
「女の子はお父さんに似た方が可愛く育つってよく言うじゃない?」
「初めて聞いたけど」
「嘘!?結構これ有名じゃない!?」
「嘘だけど」
「ああああもう、また騙された!一個追加!人をからかうのが大好きなところはお父さんそっくり!」
「姉さんの信じやすいとこも母さんそっくりだけど」
「私が騙されるのは京介だけだもん」
「姉さん、俺に甘いからな」
「自分で言う?まあ確かにそうなんだけど」
「姉さん、俺肉まん食べたいな」
「はぁ?今このタイミングで言う?」
「だめ?」
「ああ!もう!可愛い!いいよ!買ってあげるよ!」
「姉さんチョロすぎない?」
「うっさいな!」



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(このあとコンビニで肉まんとあんまんを買って、二人で半分こする。口の端に付いてるよ、あっありがとうなんてカップルかよってやり取りをしてたり。基本的に弟に甘いお姉さんと甘え上手の弟。

高校時代はかなり成績優秀。その為、大手企業に就職した現在20歳の社会人。毎日定時で会社から帰宅し、弟のアルバイト先に閉店間際まで滞在、アルバイトを終えた弟と一緒に家まで帰っている)

2017/1/8 執筆


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