今日は、それはとーてもとても重大な日だ。もう重大すぎて先ほどから心臓のドキドキが止まらない。
そう今日は運命のテストの返却日です…!
私は赤点をとることもなく、無事に今日のテストを終えたが、問題は飛雄君と翔陽君だ。
結果は__、飛雄君は国語で38点、翔陽君は英語で21点をとってしまいました。つまりは赤点です。40点より下は赤点であるため、見事アウトになってしまったわけです。翔陽君に関しては終了間際に解答欄が一つずつズレている事に気付いたようです。…虚しいぃ!合ってるのに…!飛雄君は、現文であまり対策していなかった読解問題にやられてしまったみたいです。現代文のテストが返却された後の飛雄君は完全に魂が抜けていた。
『今回は東京無理だね…』
「そうだな。まぁあんまり落ち込むなよ、遠征は今回だけじゃ…」
「どうやって東京まで行く」
「走るか」
「チャリだろ」
二人とも行く気だ…!!すごい心意気ですね。あぁ、そっか。彼らは最初から行くことしか考えてなかったのだ。
『やっぱり行きたいよね、東京!…どうしよう』
「何も名前ちゃんが悩むことじゃないぞ」
『田中先輩ぃ…、私二人に東京行かせてあげたいです』
「…よし、ここは俺が一肌脱ごう」
『……頼もしいです!!』
「ハッハッハ、そうだろそうだろう。」
田中先輩の後ろに後光が射しているように見える。仏様だ…、いやお坊さん?いややっぱり仏様だ。もう希望が見えてきたよ、二人とも!
結局、東京までは田中先輩のお姉さんが車で送ってくれる事になった。私も二人が心配なので残ることにした。
『飛雄君、翔陽君、良かったね〜〜』
「「おう!」」
『二人がいるからあの速攻が出来るんだもん!私、2人と遠征行けるのすごく嬉しい!』
「「……お、おう」」
それに私にとっての未知の地、東京に行けるのもすごく楽しみなのです。勿論、今回は合宿目的で行くのだから、決して遊びに行くわけはない。しかし、全く慣れない土地に、いかに早く順応できるのかという問題は、今後重要な意味を成すだろう。
『補習終わったら、すぐ田中先輩のお姉さん来てくれるみたいだし、それまで頑張ってね!』
実は私、田中先輩のお姉さんに会うのがとってもとっても楽しみです。先輩のお姉さんって、先輩に似てるのかなぁ。やっぱり性格も似てるのかな。勝手にすごくワイルドなお姉さんを想像する。
でもあんなにも素敵な田中先輩のお姉さんなんだから素敵じゃないはずがありません!