ひよこが駆け巡る!





補習当日。

翔陽君と飛雄君の二人は今、勉強という名の敵と真剣に戦っています…!

私は、翔陽君と飛雄君と一緒に東京に向かうことになっていたので、まだ仙台にいる。
そして、私はすでに東京に到着しているだろう皆さんのことを思い浮かべた。もう練習試合は始まっているのだろうか。さすがにもう東京には着いているだろう。今回はどんな練習試合になるか想像できないけど、きっと有意義で素晴らしいものになるはずだ。

もうそろそろ彼らの補習が終わるかという時間に、私は頃合いを見て学校の駐車場にやって来た。とうとう田中先輩のお姉さんとのご対面です。緊張します…!

私が緊張で震える手を抑えながら、車の到着を待った。3分後、校舎に1台の車が入ってきた。おそらくこの車だろう。

緊張のボルテージがマックスになっていると、車の中から出てきたのはワイルドなお姉さんでした。あ…あ、…か、かっこいい!凄い!まさしく姐御って感じの人です!

血を引いてるのか、やはりどこか田中先輩に似ている。カッコイイ、カッコイイ!何物も寄せ付けないクールさがある。


『は、はじめまして!苗字、な、名前と言いなす!』

言いなす!?なんという盛大な噛み方。そう言った瞬間田中先輩のお姉さんが噴き出した。

「はっははは、あんたの事は龍から聞いてるよ。噂通りおっちょこちょいで…」

おっちょこちょいって、まさにその通りです。だってさっき言いなすって言っちゃったもん。田中先輩、家で私のことなんて紹介してくれてるんだろう。


「可愛いじゃん」

そう言ってはにかむ田中先輩のお姉さんの方が可愛いです…!戦の女神様のような凛々しさがあります。

「あー、あたしは冴子、知ってると思うけど龍の姉だよ」
『やっぱり何処となく似てますね…!』
「よく言われる。うちの弟は普段はどうだい?」
『田中先輩は、それはもう頑張っていらっしゃいます!チームのモチベーションを上げてくれますし、チームになくてはならない存在です!』
「それ龍に聞かせてやりてぇわ」

冴子さんは豪快に笑った。何回聞いてみても清々しい笑い方だ。

『田中先輩には後で言うつもりです!』
「本当、龍に聞いたまんまの子だね」

それは褒めてくれてるって事なのかな?もしそうなら、あとで田中先輩にお礼を言わないと!

『あの、冴子お姉さんって…呼んでもいいですか?』
「…いい。いいねそれ!じゃあ今日からあたしはあんたのお姉さんだ!」
『あ、ありがとうございますっ!』

駄目元で言ったつもりがあっさり許可してもらえた。本当、かっこいいなぁ。そう惚れ惚れしていると、午前の補習終了の鐘が鳴った。

それと同時にものすごい勢いで駆けて来た2人がいた。

「お、…ようやく来たか。ヘイ、赤点ボーズ共、乗りな」

冴子お姉さんのワイルドさは一流だ。これはもうずっと冴子お姉さんって呼ばせてもらおう。及川さんがお兄ちゃんで冴子さんがお姉さん。私の兄姉が着々と出来上がっています。

さて、冴子お姉さんの車に乗って、いざ東京へ!!

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