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あしたの夢はいらないの の続き
ナマエを見ただけでも、心の内は充分満たされているのだが。
慣れてきた中を感じベックマンはゆるゆると腰を動かし始める。ゆっくり進めたおかげか、痛みに苦しげな声は鳴りを潜め。ナマエからは少しずつ甘い声が上がり始めていた。
「は、あんっ、や…あ、ぁあッ!♡」
「っ…痛くねぇか…?」
「んぅう、だ、いじょぶ、だけ、どぉ…♡」
「ん…?」
「き、もちい、のっ、こわい、ぃ…♡♡」
「は…なら大丈夫だな」
痛いほど浮き出た血管を壁全体に擦り付けながら、ざらついた場所も的確に擦り上げる。雁首でごしゅごしゅと擦り上げる乱暴な動きも堪らないようで。だらしなく開いたナマエの口からは耐えず悲鳴のような嬌声が漏れていた。
未知の感覚に子供のように泣くナマエの涙を拭ってやりながら、ベックマンは繋がる場所の少し上で震える突起に手を滑らせる。すっかり皮の剥けたそこは触れて欲しそうに震えていて。今は中よりこちらの方が快感を得やすいだろうと、舐めたときのようにぎゅうっと圧し潰した。
「ん゙、ぃ…っ、!?♡」
油断していた身体は突然の強い刺激にあっさり上り詰め。繋がるそこから、ぷしゃっ、と先ほどよりも勢いよく潮が吹き出した。
ちかちかと目の前に散る火花に瞳を白黒させるナマエに反比例するように、その身体はすべての快感を喜び受け入れていて。搾り取るように屹立を締め上げている。
その蠢きに耐えながら、ベックマンは頭の片隅で「今ならいける」とぼんやり思い。片腕でナマエを抱え直すと、屹立が抜ける直前まで腰を引き。今度は勢いをつけて奥へと差し込んだ。
「あ゙、っ!?♡ッ、〜〜!♡♡」
その瞬間ナマエは大きく腰を跳ね上げ、背を反らしながら再び達した。
ちかちか、なんてものではない。目の前でばちばちと激しく火花が弾ける。さっきよりもずっと眩しいそれは、脳内も焼き切ってしまうのではないかとさえ思えるほどだった。
「は、はぁ、ッ♡は…、っ?♡」
だらしなく開かれたナマエの唇からは、唾液と共に言葉にならない音が漏れている。ベックマンはナマエの口元を拭ってやりながら、繋がる場所をゆるりと見やる。先ほどまで中途半端に受け入れていた秘部は、今度はしっかりと、大きな屹立を根元まで飲み込んでいた。
少々乱暴にすべてを受け入れた胎内は、やはりその許容を少し超えているようで。ナマエの薄い腹が呼吸で上下する度、一部がわずかに、ぽっこりと浮き出ていた。
「苦しいだろ…全部受け入れてくれてありがとな」
先端で子宮口をぐりぐりと押しながら、臍の少し下、浮き出たそこをベックマンは優しく、けれど確実に欲を呼び起こす手つきで撫でてやる。
「い゙、あぁあっ!♡や、そこっ、触っちゃ、やらぁ…ッ!♡」
労わるような言葉とは裏腹なその行動に丸まった足先がシーツを蹴り上げる。薄い腹を柔く押す度、子宮口は先端に口付けるように吸い付いてきて。まるでもっと奥に寄越せとばかりに屹立を締め付けていた。
今度は壁を抉る動きでなく、辿り着いた奥を潰すようにぐぅっと体重をかけ、わずかに口を開き始めた子宮口に先端をぐりぐりと押し付け始めた。
前のめりになるベックマンの身体につられナマエの尻たぶが軽く浮き上がる。上から穿たれる激しい動きに、重さを増した蜜がぐぽぐぽ音を立てて泡立ち、互いの下生えにまとわりついていく。
その乱暴な動きにはまだ若干の痛みはあるが、それを上回るほどの快感が襲い。ナマエはうめき声のような、喉の奥から漏れてしまったような声を上げることしかできなかった。
「は、あ゙あっ、や、っあ、あ゙ッ♡」
「…っ、俺が、お前の初めてで、本当によかったよ」
「あ゙、んうぅ…っ!あ、あ、ああぁっ!♡」
「お前のこんな姿、他の野郎が見てたかもって考えたら、それだけで腹が煮えくり返りそうだ…っ!」
「っい゙、あ────ッ!!♡」
荒い息を吐き出し、腹を撫でていた手で細腰をわし掴むと、ベックマンは一層強く腰を打ち付ける。先端がはまる感覚と共に腹の中から、ぐぽんっ、という音が小さく響き。その瞬間ナマエは薄い喉をさらしながら、声にならない声を上げた。びしゃびしゃと勢いよく吹き出した潮が互いの腹を濡らしていく。
その強い締め付けに誘われるまま、奥へと叩き付けるように、ベックマンも精液を吐き出した。
「は、あ゙…っ、♡ひ、あ、ぁ……、ッ♡♡」
「しっかり呼吸しろ…大丈夫か」
腹の奥底に直接叩き込まれる熱さにさえナマエの身体は軽く達しているようで。もはや自分は溶けてしまったのではと、馬鹿げた考えを浮かばせるほどだった。
引き攣った呼吸と共に小さく痙攣を繰り返す可哀そうな身体を、ベックマンは心底愛おしいといった様子で抱きかかえ。仰け反る細い喉に顔を寄せ痕を残しながら、汗ばむ背中を優しく叩いてやる。
「お疲れさん…抜くぞ」
「ん゙、ぁ、ぅ…♡」
余韻で未だ柔く締め付ける中に名残惜しさを感じつつ、ずるりと屹立を引き抜く。奥底で出したにもかかわらず受け止めきれなかった精液がごぽりと溢れ出し。蜜と混ざり合いながら、ナマエの尻たぶの間を伝い、シーツに海を作っていった。
「っ、ひ…、」
「ん?」
「ひんじゃう、かと、おも、った…っ」
荒い呼吸と共に吐き出された言葉に、ベックマンはきょとん、とした後。「ぶはっ、」と盛大に吹き出した。
「最初のセックスで死なれちゃたまらねぇな。これから何度もするってのに」
柔らかさを含んだシルバーグレーの瞳が、とろりと溶ける。
「何度も…?」
「ああ。お前の初めてを貰ったんだ。これから何度でも…もう嫌になるってぐらい、ナマエって人間のすべてを俺に愛させてくれ」
まだ少し甘い世界にいるのか、ぽやぽやとした瞳で見上げるナマエの頬を、ベックマンは指の背で優しく撫でた。
「……副船長って、」
「ん?」
「実は結構、欲張りなんですね…」
呆れた体を装いながら、その実抑えきれない喜びを含んだ声音で呟かれたぽつりと言葉に、ベックマンはくつくつと笑った。
「俺がこんなになっちまうのは、後にも先にも、お前にだけだよ」
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