ヒロイン登場?

「この件は山王連合会には関係ない、ヤマトの問題だ」

コブラがそれを言ってITOKANを出て行った。ちょうど店番が終わったマコと入れ違いになる。なんとも言えない空気に事情を知らないマコはキョロキョロと皆の顔を見た。

「えっと…どうしたの?」
「ちょっと、色々あったのよ」

カイリは苦笑いを浮かべた。ヤマトもテッツ達も何があったのか話してくれない、そこでマコは一人に目が留まった。今まで山王に居なかった彼に。

「あれ?!新しい子?初めまして!私マコ、よろしくね」
「自分、千春って言います。まだ山王には入ってなくて…今日コブラさんに入れてほしいって言いに来たんすけど…」
「え?なんで?」
「…こいつ鬼邪高なんだよ。あと、俺鬼邪高のやつら殴っちまってよ…」
「…うわぁ…」

やっちゃったね。という風にマコは反応した。そしてITOKANの前に鬼邪高が来たと知らせがあり、ヤマトは千春にここで待ってろと言い店を出て行った、そしてダンとテッツも続けて出て行った。
マコはついていことしたがナオミとカイリに止められ物陰からひっそりと覗くことになった。

「これからどうするんだろう?」
「今の均衡を保つためには千春を村山に渡すか村山が諦めてくれるか、だけど…」
「どっちも無理そう…」

この日は乱戦にはならず村山が帰ってくれたことでことは済んだ、ただこのままではいられない。マコとカイリはいつものようにヤマトの店で屯していた。

「千春ちゃん、どうしたらいいのかな」
「あれ、結構気に入ってるの?千春ちゃんなんて呼んじゃって」
「だって新人だよ〜、珍しいし、楽しそうだし」
「山王には関係ないとしても…相手がそう思ってくれんのかなぁ」

修理の手を止めヤマトは深いため息をついた。そこにダンが飛び込んできた、3人はどうしたのだろうとダンを見ていると「千春がけじめ付けに行くんゆうたんや」と聞いた。ヤマトはそれを聞き飛び出していった。マコもヤマトの後を追い店を出ていく。

「ちょっと…どうしたらいいと思う?」
「…とりあえず、コブラに連絡せなあかんかな…?」
「うーん、そうね。今からじゃ追いつけないだろうし」

残されたカイリとダンはどうするべきか相談をし、行動に移した。一方鬼邪高に向かった2人は校門前まで来ていた。入り口は2人にガンを飛ばす人達で溢れていた。

「おいマコ、はっきり言ってお前を守れる余裕はないと思う」
「自分を守るくらいなら自分でできるから大丈夫」
「よし、あと一つ。絶対に手出すなよ」
「うん!」

マコがうなずいたことを確認しヤマトと鬼邪高に乗り込む、するとすぐに古屋が立ちはだかった。

「この前の借り、返すぜ」
「…こいよ」

受け流しの心得があるマコはヤマトに加勢しようとしたら関によって止められた。

「お前の相手は俺がしてやるよ」
「…これってゲームでいう姫奪還、って感じ?」