はじめましての挨拶

新しい制服に袖をを通し、姿見の前で変な所が無いかチェックをする。今日から新学期、友達出来るかなとワクワクしながらピンクのセーターを着る。自由な服装が許されているので好きな恰好ができて毎日楽しそうだなと思った。少し崩れた髪を整えていると下から声がした。

「おーい、マコー。おいてくぞー」
「えっ?!待ってよ!良樹くん!」

ほとんど荷物の入っていないリュックを掴み、急いで階段を下りて玄関に向かう。おいていくと言いながら待っててくれる良樹くんはとっても優しい。
良樹くんとは幼馴染、だけど年が離れているせいで一緒の学校に通うことが出来なかったが今日から同じ学校に通うことが出来る。
雑談しているといつの間にか学校に到着した。学校の外観を見て目を疑った。

「良樹くんの通ってる学校って、ここ?」
「そうだよ。さ、いっくぞー」
「えっ?!待って待って。ここって不良校?」
「うん」
「良樹くん、一番安全な高校だって…」
「安全だぜ。俺ここの番長だもん」

サーっと血の気が引いていくのが分かる。良樹くんは、皆に紹介してやるよ。と言って私の腕を引っ張っていった。これから毎日ここを通うのか…と思い恐怖を和らげるためにぎゅっと良樹くんの手を握った。

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「今日は新入生が入ってくるんだってな」
「骨があるやつがいるか楽しみだな。なぁ古屋」
「そうだな」

古屋達はいつもの部屋で村山を待っていた。そこに荒々しく一人の男が入ってきた。

「む、村山さんが…女連れてきました!」
「……女ぁ?!」
「おい、それ本当か!?」
「手つないで歩いてたんで、多分本当っす」
「おいおいおいおい、マジかよ…」

今までその手の話がなかったせいでザワザワと盛り上がっていると、そこに村山が入ってきた。”女と手を繋いで”。

「お前ら今日は一層と元気だな」
「村山さん…」
「その…隣の女って」
「あ、紹介すんね。マコって言うんだ。みんな仲良くしろよ、しなかったらぶっ飛ばすからなー」

本気かわからないトーンでそう言うと、マコという女は消えそうな声で「よろしくお願いします」と言った。たぶんこの一言で大半は守ってあげたいと思っただろう。

「あ、あの…マコって村山さんとはどういった関係で?」
「どうって、どう見ても兄妹だろ」
「…え?!」
「村山さんの妹?!」
「ち、違うよ!幼馴染だよ!良樹くん勝手なこと言わないで!」
「はぁ?!大体あってるだろ。てかお兄ちゃんって呼べよ」
「良樹くんは良ふぃ…いひゃいいひゃい!」

ぷんすこ怒るマコと兄として見てほしい村山の口論で今日の鬼邪高はほっこりする一日だった。