五日目_D

「……落ち着いたか」
「ふぁ……♡ん、ン゛ン゛♡っは、はい……♡」
 挿れてからどれぐらい時間が経ったんだろう。快楽以外の感覚がおかしくなっていてさっぱり検討もつかない。少し汗の引いた魈さんが変わらず私を抱きしめたまま優しく頭を撫でてくれて、熱の引かない胸がきゅんとなった。落ち着いたか、なんて子どもに聞くような声色で聞かれて咄嗟に返事をしてしまったが実際は全く落ち着いていない。
 魈さんとナマで繋がってからずーっと胸が変になるほどドキドキしているし、身体は熱くなり続けていて肌触りがよかったはずの下着すらうっとおしく感じる。さっき出された精液がずっとお腹の奥にあって、子宮が飲みきれなかった分が膣と馴染んでいっているのかと思うとそれだけで軽くイキそうになるぐらいにはおかしくなっている。だ、だって魈さんに中出しされたの三十分も挿れっぱなしで奥に擦り付けられて……♡こんなの絶対妊娠しちゃうっ♡魈さんの精子と受精しちゃう♡♡あの薬は最後でいいって分かってるけど、心配になる反面ずっとこうしたかったのもあって多幸感でこの時間が永遠続けばいいのにと思ってしまう。
 キュンキュンしっぱなしの子宮が熱くて、汗で張り付く下着を脱ごうかと身動きすると魈さんが少しだけ身体を起こしてくれた。優しい、好き。
 魈さんの首に回していた腕を解いて、下着に手を掛ける。少し動いただけでもお腹の中のおちんちんを強く意識してしまって、どうにか熱が冷めないかと深呼吸していたら魈さんが汗で濡れた下着をぺらりと剥いで子宮と先端がキスしている場所をゆっくりと撫でてくる。敏感になった子宮が外側からも刺激されて、柔らかくなった子宮口がぎゅうっと魈さんの先端にしゃぶりついて喉から汚い声が出た。
「ん゛ぉ゛っ……♡っは、あ゛ぅ゛♡魈さんっそこやだっ♡熱いの治んなッ──お゛ぁあ゛ッ♡♡」
「……この下着はお前が選んだのか」
 ぎゅうぎゅううねるナカが虐めないでって言ってるのに無視してお腹を数回摩ったあと、何事もなかったかのように下着の端をつまんでくる魈さん。そ、そういうとこ直してほしいのにナカがきゅんきゅんして好きって勘違いしそうになる……♡うそやっぱり好き♡♡お腹撫でられてちょっとイキました……♡♡
 痙攣してひくひく震えるお腹の上で、ぱたぱた布を遊ばせる魈さんに息を吐きながらなんとか返事をしようと口を開く。
「っ♡は、はい……友達と、はー♡見に行って、魈さんっぽい色だったので……っぅ♡」
「色……フン、成る程な」
 他にも魈さんっぽいところあるんです、と言いかけると「見れば分かる」と返されて気付かれていた嬉しさと恥ずかしさで顔が赤くなった。どうですかって聞きたいのに聞けなくて、言い淀んでいると遊んでいた裾から魈さんの手が入ってきて、汗まみれになった肌の上を魈さんの手が滑っていく。それだけなのにくすぐったくて気持ちが良くて、小さく喘いでいると魈さんが耳元にキスして「脱がせていいか」と呟く。
「我は十分待ったぞ」
「ッ……♡」
「お前が着飾っているのを見るのも悪くはないが……」
 汗を吸って少し重くなった下着が胸の上までたくし上げられて、汗ばんだ素肌に魈さんがべろりと舌を這わせる。「お前だけでいいと言ったのを忘れたのか」と胸に痕を付けながら言われて、びくりと身体が反応する。くっきりと浮かんだ内出血の痕に満足そうに息を吐いた魈さんは、「脱がせるぞ」と続けて問答無用で下着を脱がせてきた。
 下着の話を振った時に散々言われていたことだが、そこまで本気だったのかと思うとドキドキすると同時に頑張って手に入れた下着が無駄だったのかと思えて少しだけ悲しい。魈さんにされるがままになっていると、表情に出ていたのか「……たまになら付き合ってやらんこともない」と下着をベッドの下に投げながら言われた。ぱさりと布がフローリングに落ちる音が聞こえる。
 下着を取り上げられて、身を隠すものが何もなくなった。生まれたままの姿をじっくりと見下ろされてこういうことは初めてじゃないのになんとなく恥ずかしい。布団で隠そうにも魈さんの後ろにあって取れなくて、結局何もできずに視線を彷徨わせるので精一杯。教材やノートが綺麗に並べられている魈さんの机をぼんやりと見て現実逃避をしていると、視界の端でぽたりと汗が垂れてお腹の上を滑る。
 それに釣られて魈さんの方に顔を向けると、愛おしそうに頬を撫でられてカッと体温が上がった。声にならない唸り声を喉で鳴らしていると、魈さんと肌がぴっちりくっつくように抱きしめられる。心臓の音が聞こえてしまいそうな程近くて緊張する。ナカのおちんちんも少しだけ動いて、突き刺さっていた子宮口が刺激されて思わず声が出た。
「魈さん……♡」
「どうした」
 きゅぅ。優しい声で返事をされて勝手に膣が締まって、それに魈さんが熱っぽい息を吐くからドキドキしてしまう。今どれぐらい時間経ってますか、と聞けばあと少しと返ってきて、まだそんなに時間が経っていないのが信じられない。あれだけイッたのに……? 久しぶりだし初めてのナマとはいえ、さすがに自分が怖くなった。
 魈さんにがっちりと抱きしめられながら、時間が経つのを待とうとしていると啄むように唇にキスを落とされてじわじわと身体が熱を思い出し始める。やっと落ち着いてきていたのにこんなのずるい……。魈さん、と名前を呼ぼうとして動かしかけた口をべろりと舐められて、「んぅ」と声を飲み込んでしまった。魈さんの様子を伺おうとして目線を上げると、伏せ目になった金色が熱を帯びた瞳でこちらを見ていてどきりと心臓が跳ねる。
 静かな空間で黙って身体を抱き合わせているからか、どきどきと脈打っている心臓の音がどちらのものか分からなくなる。触れ合った肌がじわじわと熱くなっていくのに比例して、体内にこだまする脈拍の音が大きくなる。キスできそうな距離ではぁっと息を吐かれて思わずごくりと唾を飲み込んだ。
「……熱いな」
「は、はい……」
 返事をするとよくできましたというように頭を撫でられて感情がぐちゃぐちゃになる。不意にナカのおちんちんがぐっと大きくなって、ぶちゅりと子宮口と余すことなく触れ合って勝手に息が荒くなる。
 どろどろに蕩けた肉が魈さんのおちんちんに絡み付いて、お腹の中を硬いものでいっぱいにされているのがしっかり分かって気持ちいい。先端から溢れる先走りが直に子宮口に擦り付けられて、ちゅうちゅうと奥がキスをするのが脳を焼くほどの快感を産んだ。
「ッ魈さん……ぁ゛♡おく、おくきもち……っ♡♡」
「あぁ……ッ」
「魈さん♡ちゅー、♡ちゅーしたいですっ♡ッん゛、ンン♡」
 ぬるぬると擦れる奥が気持ち良すぎて、動いていないのに甘イキしてしまって口の端から涎が垂れる。ぎゅう、と魈さんのおちんちんを締め付けると魈さんが目の前で辛そうに息を吐くからキスがしたくなってせがむと涎でぐちゃぐちゃになったそこを塞いでくれた。キスの合間に「動くぞ」と掠れた声で言われて、もう時間になったことがいきなり怖くなって必死に首を横に振った。い、今動かれたら絶対やばい……♡♡ナカどろどろなのに奥でずぽずぽされたらすぐイく♡ぜったい頭おかしくなる……っ♡
 いやいやと首を振っていると、魈さんがうざったそうに顎を掴んできて頭が動かせなくなる。絡めていた舌を犬歯でがぶりと噛まれて、痛みに身体をこわばらせていると魈さんが少しずつ腰を動かし始める。
 ん゛お゛ぉ゛……ッ♡♡ナカ動いてるっ♡どろどろになってるのカリで引っ張られるのやばぁぁ……♡♡腰暴れるっこんなのむりっ♡あ゛っ♡やっ♡子宮なんにも当たってないの寂しくて愛液すごい出ちゃう♡♡恥ずかしいよぉ♡
 がくがくと暴れる身体を押さえつけるように体重を掛けられて、魈さんの胸筋に自分の胸が潰されるのですら気持ちいい。おちんちんが引き抜かれるのに合わせて結合部から今まで溜まっていた愛液がどろどろと出てきて、掻き出されてるみたいで……♡
 抜けてしまいそうなほど引き抜かれたまましばらく動きを止められて、きゅんきゅんと鳴いて寂しがる膣の入り口を堪能される。まって♡やだっやだっ♡これ突かれたら深いのきちゃう♡♡こわい♡心臓バクバクして怖い♡♡
「しょ、さっ♡ん゛あ゛ぁ♡あっ♡ま゛って、や゛ぅ♡やっ♡こわ、やだ、これ深いのきちゃ──ほぉ゛ッ!? ♡♡♡……っ〜〜〜!♡♡♡」
「ッ……ぐぁ゛っ、ふ、〜〜ッ」
 がりッ。首筋を思いっきり噛まれて、痛いはずなのに痛みが全くこない。きゅんきゅん焦らされたナカをずっぷりと奥まで突かれて、焦ったくて下りていた子宮を元の位置に押し戻される感覚に黒目が裏返る。
 お腹からビリビリと強い快感が全身を襲って、がくがくと身体が意思に関係なく跳ねる。力が入らないのに勝手に痙攣する身体が怖くて、魈さんに助けを求めようと口を開けているのに子宮口を小刻みに突かれて喉から絞り出したような嬌声しか出てこなくなる。
 必死に魈さんのおちんちんを締め付けるナカを味わうようにゆっくりと動かれて、深い絶頂が止まらない。視界がバチバチと弾けて目を開けているのすら辛くなってくる。ぁ゛〜〜♡これだめ、♡さっきからずっとイ゛ぅ♡か、帰ってこれな……っ♡♡
 子宮をずぷりと押される度に汚く喘いでしまって、閉じられなくなった口の端からとろりと涎が溢れる。涙と涎でぐちゃぐちゃの顔を魈さんは腰を動かしながらそっと撫でてきて、視界が見えるように目元の涙を拭いてくれた。まだ濡れている視界に魈さんが映って、開いた瞳孔でこちらを見ているのが分かる。そっ、そんな顔で見られたらもっとイく……っ♡♡

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