手の甲を口に当てて声を我慢していると、魈さんに手を取られて甲にちゅっとキスされて降ろされた。え、なにいまの……たぶん、声我慢するなってことだと思うけど、……かっこよすぎて飛びかけた意識を、乳首をぐっと押されて戻される。背筋がびくりと伸びて魈さんに胸を突き出してるみたいで恥ずかしい。
また手で口を覆おうとしたが、魈さんの唇に阻まれて行き場を無くす。唇の内側にそろりと舌を這わされて力が抜けると、今まで私の手のひらや首筋を撫でていた片方の手も服の中に入ってきて胸に手を添えられる。まだ触られてもいなかった方の乳首も軽く立ってるのが魈さんにバレたんだろう、ふっと小さく笑ったのがキスごしに分かって首筋からかっと熱くなる。
最後にちゅっと唇を軽く吸われて顔が離れると、着ていた寝間着をたくし上げられて魈さんに触られている胸が露わになる。むに、と先を尖らされて口に含まれて口内で魈さんの舌に遊ばれる。舐められていない方の胸もやわやわと形を変えられて、じわじわと快感が蓄積していくのがわかる。
魈さんの口内で好き勝手されて敏感になったそこをかぷりと甘噛みされて腰が疼く。ひぅ♡といつもより高い声が出てぎゅっと太ももに力が入った。
こ、こんなのずっとされたらシたくなっちゃうじゃん……。異国の人はすごいな、といつもなら見れない魈さんのつむじを潤んだ視界で眺めながら考えていると、私の理性が揺らいでいるのを察したのか乳首から口を離した魈さんと目があう。欲に濡れた金色がきらりと光った気がした。
「……そろそろ寝るか?」
「ぁ、はぃ……ッ♡す、すみませんっ」
「いい、……水でも取ってくる」
寝るか? と聞きながら唾液でべちょべちょになった乳首を指の腹で撫でられて身体が跳ねる。全然寝れそうにないが、このまましてるとほんとに我慢出来なくなりそうなので魈さんのお言葉に甘えるしかない……。たくし上げられた夜着に手を掛けて、着崩れたのを直してくれるのかなと思っていると胸に吸いつかれて甘い痛みが走る。魈さんが痕つけるなんて珍しい、と考えている内にささっと気崩れを直されて布団に寝かされてしまった。
頭を撫でられて魈さんの方を見ると、言葉通り水を取りにいったんだろう、部屋から出て暫くするとお盆に水差しと湯呑みを並べて帰ってきた。寝台の脇の机にかちゃりと音を立てながらそれを置いて、「眠れるか?」と小さく聞かれて返答に迷う。だってあんな事をされた後だし、欲がまだふつふつと残って消えそうに無い。ええと、っと目をきょろきょろさせていると湯呑みに汲んだ水を口にしてる魈さんがいて、魈さんも喉渇いてたんだなとぼんやり考えていると何故かそのまま口付けられた。
「ンんっ⁉」
「……ん、」
まさかキスされるとは思ってなくてびっくりして空いた口に魈さんの口内に含まれたぬるい水が流れ込んでくる。飲めと言わんばかりの口移しで、なんとか頑張ってこくこくと喉を鳴らせばやんわり頭を撫でられて謎の状況にも関わらずきゅんとしてしまう。口移しが終わったのにキスは深くなる一方で、どぷりと魈さんの唾液に混じった仙気が私の舌に絡みついて頭がふわふわしてくる。
昨日より多めな気がする仙気を口内に刷り込まれてから口を離されて、酸素を取り込もうと空気を吸った喉に魈さんの仙気が纏わりついて気持ちいい。そのまま息を整えようとゆっくり呼吸していると、いつの間にか意識を手放していた。