花形 透
西園寺「花形先輩!こんにちは。」
花形「よう、薔薇子。」
西園寺「あれ、藤真先輩は?」
花形「あそこ。」
西園寺「あー……。」
花形「女の子に囲まれてるよ。これから部活だっていうのに。」
西園寺「これ、毎年なんですか?」
花形「まあな。あいつも律儀に受け取るから。」
西園寺「そっか、優しいんですね。ああ見えて。」
藤真「ふう。…お、薔薇子。」
西園寺「お疲れ様です、藤真先輩。」
花形「体育館へ行く前に、一回部室へ戻るか。」
藤真「そうだな。面倒だが。」
西園寺「荷物、大変ですね……。では、私は帰りますね。」
藤真「おい、薔薇子。」
西園寺「はい?」
藤真「おまえは良いのか?」
西園寺「え?」
藤真「お前は、渡さなくてもいいのかよ」
西園寺「え、なんで」
藤真「知ってんだぞ、カバンの中に」
西園寺「え、」
藤真「後悔したくないだろ?」
西園寺「………そうですね……。」
藤真「大丈夫だ、受け取ってやるから」
西園寺「では…これ!受け取ってください!」
藤真「よく言った……、え?」
西園寺「え?」
花形「え?」
藤真「…。」
西園寺「…。」
花形「…。」
花形「お、俺?」
西園寺「花形先輩です。」
藤真「俺には?」
西園寺「無いです。」
end...
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