流川 楓


「ねぇ、るかわ君」
「なんだ。」
「江の島に、南京錠を金網に付けて外れないように鍵を投げつける
 競技があるんだって!
 知ってる?」
「知るかよ、そんな物騒な競技。」
「じゃあ、江の島にネコの王国があることは?」
「知らねー。」
「じゃあ江の島に巨大キャンドルが燃えているのは?」
「見たことねー。」
「るかわ君ってバスケットの事以外、何も知らないんだね…。
 地元なのに。」
「うるせー。つーかそれ全部嘘だろ。」
「本当だよ!ねぇ、じゃあ」
「まだあんのかよ。俺は部活へ行くんだ、もう話しかけんな」
「あーあ、せっかくバスケットが上手になる方法、
 教えてあげようと思ったのに。」
「!」
「じゃ、私はかーえろっと!またね」
「おい、待て」
「何よ。」
「なんだよその方法って。」
「んー〜〜。」
「………。」
「わ、わかったって!わかったから髪の毛引っ張らないで!」
「よし、言え。」
「これ!はい、あげる」
「?」
「このチョコレートを食べるともっと強くなれるんだよ!」
「ほぅ……。」
「お返しは来月の試合、絶対優勝ね!」
「よゆーだ、任せろ。」


end...

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