S.G.ユーレイは本当に存在するのか?

 マサラタウンにある一軒の家、ここに住むのは一人の少年とその母親
 一人息子は冒険に出たっきりほとんど帰ってこないがを母親は至って心配している様子を見せなかった
 心配はしているのだろうが顔に出さないだけなのか、それとも俗に言う肝っ玉母さんというやつなのかはわからない
 確かにいえることは息子を信頼しているということだけだ
 息子の方はというと、カントー地方をポケモンたちと旅してジムバッチを集め、リーグで四天王とチャンピオンを倒し新チャンピオンになった
 それからの消息は不明だが、シロガネ山でそれらしき人物を観たという噂もあるのでもしかしたらそうなのかもしれない
 そのことから考えるとやはり肝っ玉母さんなのだろう

 シロガネ山はジョウト地方とカントー地方の真ん中にある標高の高い山で、その山頂付近は常に雪で覆われている
 強力なポケモンが生息していることから登山者はもちろん、ポケモントレーナーすら近づこうとはしない
 山の麓にはポケモンセンターが設けられているが、ジョーイさん一人で他には誰もいないが稀に迷いこんでしまった人の救済所として必要不可欠である
 そんな寂れたポケモンセンターに訪れた人間が一人、しかも女性

「ジョーイさん、こんにちは」
「あら名前さんこんにちは、どうしたんですかこんな場所まで」
「今日はシロガネ山に登ろうかと」
「そうですか、強力なポケモンもいますので気をつけてくださいね」

 と言っても名前さんなら大丈夫でしょうけど、微笑みながらジョーイが言う
 それもそのはず、彼女はポケモンリーグの現チャンピオンなのだ
 彼女はチャンピオンの傍ら趣味として自らの足で遠くの土地まで赴き、ポケモンの調査・研究などをしている
 そのことはテレビなどでも公表しているので周知であり、今日もそうなのだどジョーイも思っていた

「最近シロガネ山に幽霊が出るって噂ありますよね」
「ええ、そういう話も聞きますね、本当だったらちょっと怖いですね」
「……じゃ、行ってきます」
「お気をつけて」



  >>
 >>戻る >>TOPに戻る