紅い帽子と黄色い悪魔
シロガネ山は入り組んでおり、山頂を目指すのには時間が掛かった
しかし名前とそのポケモンたちは流石と言うべきか、野生のポケモンが現れても軽々と倒してしまう
ジョーイに幽霊の噂を持ちかけた本人ではあるが、名前はその噂を信じていなかった
なぜならその噂に出てくる幽霊というのが赤い帽子を被った少年だからであり、その少年がレッドだからだ
それだけではレッドだという決め手は無いのだが、その幽霊を見たと言っている人たちがもう一つ、必ず言うことがある
「ピカチュウを連れていた、か……そんな奴一人しか知らないわよ」
内部構造が複雑に入り組んでいるシロガネ山をため息を吐き出しながら進んでいく
山頂に行くにつれ息が白くなり、寒気が肌を容赦なく刺す
外部に出ると周りが今雪に覆われてきており山頂に近いことが分かる
手持ちの炎ポケモンで暖をとりつつ共に登っていくと空気が薄くなり、心持ち吹雪いてきた
しばらくして山頂と思わしき場所にたどり着く
そこには一人の少年が立っていた
紅い帽子に紅い半袖ジャケットの少年、レッドはその気配に気づき振り返る
名前を見つけたレッドはわずかながらに目を見開く
呆れたといった表情の名前は口を開いた
「見つけた」
「…………名前?」
レッドの足元でピカチュウが短く鳴いた
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