キミが欲しい
晴矢のお誘いから二人で風呂に入ることになったのだがいざ入ると少し恥ずかしさが出てきた、だいたいセックスの最中なんてまじまじと相手の体を見たりしないから余計に恥ずかしい、私たちはまだそういったプレイをしない健全な仲なのだ
ましてや二人で風呂なんて数えるくらいしか入っていない、そんなときはたいてい会話が無く気まずい空気が流れる
今回もそうだった、服を脱いでバスルームに入ったはいいがどうしていいかわからない、とりあえず二人ともタオルで前を隠している状態だ
「こ、これからどうするよ」
「とりあえず晴矢から体洗って……、あ、私が洗うから晴矢は目瞑っててよ」
「今さら恥ずかしがってんのかよ?」
「うるさい」
へいへいと椅子に座り目を瞑った晴矢に、念のためタオルで目隠しをしておく、こうやって改めて自分の体を客観的に見るなんて斬新だ
シャワーが温かいことを確認して晴矢の体を濡らしていく、いきなりかけたことに驚いたのか、うおっ、と声を漏らした
バススポンジにボディソープを垂らして泡立たせ、晴矢の後ろに膝を付いて晴矢が入った自分の体に這わせていく
「くすぐってぇ」
「我慢して」
くすくすと笑う晴矢を余所に私は汗がべっとりとついているであろう体を念入りに洗う
洗いやすい背中から始まり両腕に鎖骨付近、それから胸元へと下げていくと笑っていた声がくぐもった声に変わっていくのがわかった
「んっ、ふ……、んんっ」
「何、晴矢感じてるの?」
「な、ちげぇ、よ……あんっ」
「ごめーん、手が滑った」
というのは嘘で、晴矢が強がるからわざとスポンジを乳首に掠らせれば色っぽい声が漏れた、やばい、自分の声なのに晴矢が出していると思うと違う声に聞こえてきた
「ねえ、知ってる?」
「んだよ……ふぁ、」
「女って男の七倍感じるらしいよ」
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