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「この強さには何か秘密があるのでは?」
目金くんの言葉にリカちゃんが何かを言おうとして、それをトリプルシーの女の子たちが止めに入った、これは何か隠しているわね
そう思ったのも束の間、女の子たちは相談の結果、強さの秘密を教えてくれることになった
場所は変わってナニワランドのお城の地下、土門君たちが探索したときは見つからなかったけれど手すりがスイッチになっているらしくエレベーターのように下まで降りていく
するとそこにあったのは何かのトレーニングマシンのようで、可愛らしいシールなどでデコレーションされたものがあり、種類も台数も結構あった
どうやらそれぞれのポジションによってマシンは異なるようで、私は今抜けた染岡くんの代わりにストライカーをしているので士郎の隣にあるストライカー用のマシンを使うことにした
すう、と目を閉じ静かに息を吸ってマシンを見据える、レベル1にセッティングされているマシンは回転しながらゴールの前を不規則な動きをしている
まずはどのようなマシンなのか把握するために軽くボールを蹴ってみればマシンの腕に弾かれた
マシンの特製も把握したところで私は本格的に特訓に移った
リカちゃんが私を呼びに来る頃にはとっくにレベル5までいっていてそれを見たリカちゃんが目を丸くしていた
でもこんなのじゃ駄目、士郎の負担を減らすには私がもっと頑張らなくては、士郎に完璧の本当の意味を見つけてもらうまでは私が頑張る番なの
後で行くから、そう告げとリカちゃんに立ち去ってもらい私は隣で特訓をしている士郎の様子を見詰める
一心不乱にボールを打ち込むアツヤに見えるのは焦り、デザームにエターナルブリザードを止められたことへの焦り
あの雪崩の日に士郎のお父さんが最期に言った「完璧」という言葉を追いかける焦燥
いろんな感情がせめぎ合っている今の士郎は痛々しくて見ていられない、このままでは二人は壊れてしまう
「士郎、アツヤ……」
今の私には何も出来ない、そう思うと胸が痛んで、ジャージの胸の辺りを強く握って壁に背を預けその場に座り込んだ
「吹雪、名前! 一緒に食おうぜ!」
「あ、円堂くんに秋ちゃん」
壁に座って荒い息を整えていると扉が開いて円堂くんと秋ちゃんが私たちに声を掛けた
リカちゃんのチームのGKの子が差し入れとしてお好み焼きやたこ焼きなどの大阪名物を差し入れてくれたらしい
そういわれるとお腹が空いた気もするが今は何も食べたくない、喉を通らない
「私は食欲ないから今はいいや、士郎も今は集中してるみたいだし後で食べに行くね」
「そうか、分かった」
「じゃあ二人の分は取っておくからね」
ありがとう、お礼を言って二人が出て行くのを見送ってからひたすらにボールを蹴るアツヤを見詰めた
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