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翌日、レベルMAXをクリアしたころにはもう息は上がっており胸が苦しかった、いくらクリアしたからといってこんなに息が上がっていてはクリアした内に入らない、もっと強くならなければ
荒い息を整えるようにその場に座り込めば士郎も同じく機械にもたれ込んだので私は士郎ににじり寄る
何か話しかけようとしたらタイミングよく扉が開き鬼道くんが姿を現した
「吹雪、基山、お前らもディフェンスの特訓に参加してくれ」
「私はいいけど、士郎は……」
「うん、いいよ」
機械にもたれ掛かった士郎を心配していたがどうやら私の杞憂だったようで立ち上がり、行こう名前、と手を差し伸べられた
「止めだ、こんなとろいことやってやれっか!」
DFの特訓も順調に行われていたが突然士郎は怒鳴り、部屋から出て行った、あの口調と高圧的なオレンジの瞳はアツヤだ
みんなごめんね、呟くように謝って私はアツヤを追った
「食らえデザームッ!」
追った先にはストライカー用のマシンのある部屋で、マシンに向かってシュートを打つアツヤはやはり「完璧」を求めていて、知らぬうちに私は眉を寄せていた
このままにしてDFの特訓に戻ろうか悩んだ末、私は黙って見守ることにした、壁に背を預け体育座りをする
そういえば前世の私の息子たちもサッカーをしていたな、なんてぼんやりと考えているとボールを蹴る音が止まっていて見上げればアツヤが立っていた
「アツヤ……?」
「立てっ」
「な、に……あうっ」
アツヤに無理矢理立たされそのまま壁に押し付けられる、掴まれた肩が痛いが今はそれどころではない
幾分か身長の高いアツヤを見上げればその瞳は獲物を狩る動物のようにギラギラと光っており私の本能が逃げろと訴えていた
でも逃げようにも両肩を掴まれてしまい不可能になる、抵抗しようにも男に勝てるわけが無い
「あ、アツ……」
「名前、好きだ」
いつかの観覧車で士郎から聞かされた言葉とまったく同じものをアツヤから聞かされ私は動揺を隠せなかった
何かを言おうと口を開けばその口をアツヤの唇に塞がれそれ以上の発言が出来なくなった
貪るように口を付けるアツヤが舌を捻じ込もうとしたので、本格的にやばいとアツヤの胸を叩く
「だめ、これ以上は……!」
「好きなんだ名前」
やめて、これじゃあのときの士郎と同じ、アツヤがあの言葉を囁いて私が苦しんで、そして結果的にアツヤを苦しめてしまう
アツヤが私を抱き締める力を強めて耳元で囁いた
「愛してる」
刹那、私の中で何かが弾けて、アツヤを押し込めた士郎の謝罪の言葉すら頭に入ってこなかった
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