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綱海くんとの特訓の末に正義の鉄拳が完成した、新必殺技の完成を喜んでいると空から黒いサッカーボールが降ってきて、イプシロンがイプシロン改と名乗って勝負を挑んできた
やはりと言うべきかまだ本調子ではない私は試合には出させてもらえなかった、沖縄に来てから何の役にも立てていないという事実が苦しかった
綱海くんがキャラバンへの参加が決まりみんなの士気も上がっている中、私だけが取り残されたように離れた場所に居た
そんな私を気遣ってくれたのか士郎が輪から外れて私のところに来てくれた
「名前元気ないけどどうしたの?」
「私役に立ててないなーって思って」
私なんかがキャラバンに乗ってて良かったのかしら、素直に弱音を吐いてしまい言い終えた後で後悔した、こんなこと言っても士郎に余計な心配かけるだけだ
気にしないで、そう言おうと顔を上げるもその言葉は喉の奥に引っ込んでしまった、今にも泣きそうな士郎の顔がそこにはあった
「そんなことないよ、名前が居てくれなかったら僕は今ごろ……」
その表情に何も言えなくなってしまっているうちに試合開始の時刻になってしまい、士郎はいつもの笑顔に戻るとそのままピッチへ走っていった
「あの女は試合に出ないのか」
「名前は試合には出ない」
「……フン、いいだろう」
一度だけだがデザームからゴールを奪った私が試合に出ないことが不満なのか、意地でも引きずり出さんとしている貪欲な眼差しを向けられた
久々に戦うこととなったイプシロンは改とつけるだけあってドリブルもパスも以前より速くなっていた
しかし成長しているのはあちらだけではない、数段パワーアップしたガイアブレイクを新必殺技の正義の鉄拳で防いだ円堂くんを皮切りに各々が特訓の成果を見せていく
「お前が打ってこい!」
デザームがボールを渡した相手は士郎、自分のプレイをしろと言っている鬼道くんに返事をした士郎は、いつもの士郎じゃなかった
そう気づいたときにはすでに遅く、アツヤがドリブルで強引に攻め上がっていく
まだ中学生だというのにみんなは強い、今は士郎と共に戦おうと士郎の決めたことに最後まで付き合ってくれようとしているのだ
「エターナルブリザード!」
「予想通り、楽しめそうだな!」
デザームも本気のようで最初からドリルスマッシャーで応対した、しかし途中何かに気づいた様に目を見開きボールを弾いた
今のアツヤのエターナルブリザードには勢いがあっても威力はない、それにデザームも気づいたのか拍子抜けたと言わんばかりの口ぶりにアツヤも焦り始める
二回目のエターナルブリザードも難なく弾き返され、三回目ではとうとうワームホールですら止められてしまった
「俺は、完璧にならなきゃいけないんだっ!」
その言葉が私の心にも突き刺さる、完璧という言葉にとらわれれている彼が見ていられないくらいに苦しい
ついにはエターナルブリザードが必殺技なしで、しかも片手で軽々と止められてしまった
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