結彦 ─ ゆいひこ ─

「才能は努力を怠る理由にならねえよ」
「靴を揃えろ! 手を洗え! そして俺をオカンと呼ぶな!」


■基礎情報
種族:ハハコモリ
特性:ようりょくそ
性格:やんちゃ
性別:男
年齢:17歳
身長:176cm

一人称:俺
二人称:あんた

■背景
 両親が極道『望月組』の組員であり、物心つく前から結彦も望月組の1匹として過ごしてきた。極道者であることには抵抗もなかったし、それを一般人から揶揄されても気にならなかった。筋を通し、義理人情で動く。弱き者を守るため、強き者は手を汚し社会に仇なすことも躊躇わない。それを掲げて活動する望月組の姿は結彦の憧れでもあり、この身の全てを望月組に捧げたいと思っているほどだ。だが、自分が忠誠を誓い、かしづく相手が茉里になる。世代的にそうなるのは理解できるのだが、同年代の茉里と比べ続けられたせいで結彦の中で嫉妬心対抗心が芽生えており、茉里が自分の主となる事実を一切合切受け入れられずにいる
 それでも事実が変わることはなく、大人たちは結彦を茉里の右腕になるという認識をしている。だが、壱希たちが茉里を囲って過保護すぎるくらい世話をしている。それはとても居心地が悪く、ついには「こんな場所で住んでいられるか!」と。家出をした。しばらくの間は野生として生き、力をつけて茉里たちをぎゃふんと言わせる算段であった。が、野生のポケモンであればトレーナーに捕まるリスクもあるということを結彦は忘れていた。経験値を積むため、草むらから飛び出してバトルを仕掛けた相手は運が悪くもサイカジムのジムリーダー・トモキであり、ものの見事に完敗。気絶しているうちにゲットされた。逃がしてもらうため、極道者だぞと脅してみるもその話はほんわかと流された。そのままジムポケモンに就任してしまい、一応望月組に報告。家出したくせに居場所を逐一伝えるあたり律儀だなと組員を和ませたという話を結彦は知らず。当主と両親から許しを得たので、今はジムポケモンとして社会経験からバトル経験まで積み、当初の目的通り着々と実力を身に着けている。

■特徴
 いずれは茉里の右腕になると言われている結彦はそれ相応の教育を受けてきた。それは幼子の育児お転婆娘のお世話方法である。何かおかしくないかこれと気付いたときには茉里の両親や付き人たちから免許皆伝を言い渡された。いくら茉里が小柄で童顔だからとはいえこれはいかがなものかと思いきや、好奇心で駆け回るじゃじゃ馬娘を制するのに必要不可欠な知識と技術だったらしい。そして実践を経て培われたものは思わぬところでも発揮されている。まず、ふらふらと女の子に引き寄せられて遊びまわる和心とぽんやりと危なっかしい呼冬の手綱を握り面倒を見ること。そして曲者揃いのジムポケモンたちが集った場所で人様に迷惑かけないように監視すること。そんな面倒見の良い結彦を見た誰かがオカンと呼び始めた。必死に訂正し続ける結彦の努力も虚しく、今じゃ身内だけでなく世間からも結彦=オカンと認識されている。

■ポケモンバトル
技構成:リーフブレード・じたばた
    シャドークロー・シザークロス
持ち物:きあいのタスキ

■自宅関係
茉里『認めていない次期当主、気に入らない主』
「望月組に忠誠を誓うのに変わりはない。けど! 周りからちやほや甘やかされ、努力もなく生まれ持った才能だけのアンタを認めるつもりはねえ!」
 庇護欲を煽る恵まれた容姿。生まれ持った神童と呼ばれるほどの知能の高さ。好奇心と気まぐれではぐれ者を拾い、得る忠誠。敵対する者がいないゆえに強い悪意に晒されたこともない故の怖いもの知らずの姿。これら全て、茉里の実力ではなく生まれもった才能であると結彦は認識している。人の上に立つためにそれらの才能は必要不可欠なものだ。だが、茉里は努力なくその才能だけで人の上に立っている。結彦にとってそれは大きな差であり、だからこそ茉里が許せずにいる。
 同世代だからこそ能力差が顕著に現れる。何もせずともその愛嬌で周囲を絆し、認められている。それを妬み、意地で反抗している自覚も結彦にはある。だが、一度意地を張ったら貫くのが男というもの。どうやら結彦は茉里が自ら右腕になってほしいと頭を下げにこない限りは茉里の命令に従うつもり、茉里のために動くつもりもないらしい。

桃花『切り札にしたい子』
「モモは自覚していないだけで人たらしだ。それは俺にとって必要不可欠な力なんだ」
 結彦は理解ができても納得できなければ認められず、受け入れられないものにはとことん反発する難儀な性格をしている。自覚もしているのだが、やはりどうしても自分が納得できないものを見逃すこともできず噛みついてしまう。そのせいで人間関係の構築にも苦戦することが多い。それは望月組の敵を作ることにも直結しかねない致命的な欠点であり、どうにかして補うことができないかと長年頭を悩ませてきた。そして、桃花を見つけた。桃花を知ったのはトモキが経営する花屋に新たに採用したバイトを呼冬と和心がいたく気に入り、溺愛しているという話から。あの2匹から愛されるなんてどんな奴だと興味本位で覗いたら、すんなりと人の輪に入り、誰からでも手助けされる少女の姿があった。時間をかけて観察してみると、どうやら桃花は目が不自由だから人の支えがないと生きていけない。そして手助けされるありがたみを知っているからこそ、自分には理解できないことも個人差として受け入れ許す習性があるようだ。
 それは結彦が意識してもできないことで、桃花であれば自分の欠点を補ってくれるかもしれないと期待した。どう足掻いても弱者に分類されるカタギを極道の道に引き込むのはご法度なので、最初は友人といて近付き、桃花が進化して力を身に着けるのを待った。そして、巷を騒がす殺人鬼に襲われるという悲劇的な形で進化した桃花を自衛する力を身につけるためという名目で和心たちを巻き込んで鍛える口実を作った。そうやって地道に外堀を埋め、望月組に勧誘したら「極道なんて無理に決まってるからね!」と、全力の拒絶と逃走をされたのだが……せっかく見つけた逸材を結彦は諦めるつもりはないらしい。

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