エア → みはる

「鎧に身を纏うことなく、剣を手に握ることなく、その身ひとつを晒して戦う。その姿が格好いいと思って、だからこの仕事が大好きなの」
「……私はもう、表舞台に立てないから」


■基礎情報
種族:★ユキメノコ
特性:ゆきがくれ
性格:おくびょう
性別:女
年齢:25歳
身長:157cm

一人称:私
二人称:貴方

■背景
 物心ついた頃には両親は既におらず。戦争の遺物が転がっている遺された町に住み、同年代の子や自分よりも幼い子たちと身を寄せ合って生きていた。身を置いていた区画は強者に踏みにじられる弱いポケモンたちの集まりであり、強いポケモンたちに搾取されていた。こんな理不尽許してなるものかと奮い立ち、死なばもろとも精神で反撃するようになった。そうこうしているうちにガキ大将のような立ち位置に。けれども、自分1匹では限界があると悩んでいたとき、たまたま立ち寄っただけだと言いながら問題に首を突っ込むゆるりを見て、外堀を埋めて弱者の多い区画の大将に仕立て上げた。アグレッシブすぎる行動力の化身とか当時の相棒である山音にドン引きされたが聞かなかったことにした。
 ユキメノコに進化した頃にはゆるりのおかげで弱いポケモンたちにも安定した食料を得られるようになった。これで平穏で楽しい日々を過ごせると思いきや、山音の問題が発生。彼に拒絶されたことにかなり傷つき、人との関わりに消極的になった。だが、放っておけるわけがなく追いかけるように町を出て人間に紛れて暮らすようになった。町を出てから数年が経ち、グラビアアイドルとして世間に認知された頃にクロユリ団に捕らえられるという悲劇に襲われる。抵抗すればするほど嬲られ、シオンの研究材料として弄ばれる間に心が折れた。従順にしていれば比較的良い待遇を受けられることを学んでからは誰に何をされても抵抗のしないお人形さんとなった。

■特徴
 人の街で暮らすにあたり、確保すべき衣食住。そのために必要な金銭をどう稼ぐか悩んでいたときに芸能事務所『Fake』の社長自らにスカウトされた。芸名を必要とされた際『エア』と名乗り、ファッションモデルとして活動するようになった。しかし、なかなか日の目を見ることはなかった。というより、華やかな装飾を身に纏い笑顔を作って人目に晒されることに違和感が強くてモチベーションが低かった。なので思い切ってグラビアアイドルに転向した。これには社長も吃驚。グラビアアイドルは己の身一つで勝負するようなものと認識したエアはそれがしっくりきたのか、瞬く間に有名となり週間雑誌や青年誌の顔となった。
 グラビアアイドルとしての知名度が高くなった時期にクロユリ団に誘拐され、シオンの研究材料としていくつかの生体実験を受けている。主に薬品によるものだが、その過程で体温調節が効かなくなり氷のように冷えた身体をしている。それと同時に技に関係なく自分の意思で触れたものを凍てつかせることができるようになった。

■ポケモンバトル
技構成:れいとうビーム・ふぶき
    シャドーボール・かげぶんしん

■自宅関係
山音『背中を預けられ存在』
「お願い、ちゃまくん。助けて……私の、私たちの大事なものを守ってよ」
 遺された町で出会い、共に行動をするようになり、いつしか相棒のような存在となった。今の彼からでは想像できないが、昔はとても泣き虫だったらしい。その度に手を引っ張って励まし、時に叱りと面倒を見てきたので弟のような存在でもあった。山音が下の子にあたる卵を育てるようになってからはお兄ちゃんらしく成長し、とても微笑ましかった。だからこそ、卵を見失って自分を責める姿は見ていられなかったし、一緒に探そうと言ったのに「お前には関係ないことだろう」と手を振りほどかれ、1匹で街を去っていく背中を見て深く傷ついた。それでも山音は放っておけない弟の存在に変わりはないため、別々の道を歩むようになってからも彼が大切にしていた卵を探していた。
 山音が芸能界に入り、アイドルとして活動していることを知ったのはクロユリ団に捕らえられてからのこと。もし、早くに気付いていれば仲直りをして一緒に仕事をする機会もあったかもしれないのにという後悔を抱きながら、汚れてしまったこの身では山音と肩を並べる資格はないのだと遠い存在にしている。

真瑠朝露『だいじなおともだち』
「ありがとう。まる、朝露。貴方たちに出会えたから、きっと私はぎりぎりのところで踏みとどまれているのだと思うの」
 グラビアアイドル時代に親しくしていた大事な友人。山音の一件以降、身内から拒絶されることに恐怖心を抱くようになった。そのせいで芸能活動するようになってからも他人と深い繋がりを持つことなく、浅く狭い交流をするようになっていた。それは次第に他人への関心も薄れるようになり、気付いたら仕事以外で誰かに目を向けることをしなくなっていた。けれども、密やかに送られる熱烈な視線が気になりすぎて真瑠に声をかけたり、仕事で知り合った朝露の強烈なアピールに押し負けて交流をするようになったり。2匹のおかげで完全に孤立することはなかった。
 自分が1匹で生きていけるようなタイプではないことを自覚していたエアは2匹の存在にどれだけ救われたことか。クロユリ団に捕らわれ、研究材料にされてからも2匹が自分の失踪に違和感を抱いて探してくれるかもしれない、助けにきてくれるかもしれないという希望があったからこそ、ぎりぎりのところで我を保てている。

波音『思いをくんで与えてくれる人』
「私は、きっと波音さんに救われると同時に駄目な方に落ちてる気がします。でも、もう少しだけ依存させてください。じゃないと、死にたくなりそうなんです」
 クロユリ団で生体実験を受け、成功品として扱われるようになってからは波音が世話係につくようになった。この場合、モルモットの管理者というのが正しいだろう。最初は波音も他の者と同じでただの研究材料としか見ないのだろうと思っていたのだが、エア自身を哀れみ手を差し伸べてくれた。それが純粋な善意なのか裏があるのかエアが推し量ることはできず。ただ、唯一研究材料としてではなくエア個人を見てくれる人であったため縋る以外に他がなく、波音に頼るようになった。
 生体実験を受けたこの身は改造されたも同然であり、最早汚れた身であると考えるようになってからは『エア』であった頃の自分を傷つけたくなくて名乗れなくなった。それを見かねた波音がかつて自分が使っていた名である『美春』からとって、『みはる』と名付けた。何から何まで自分の思いをくんで与えてくれるものだから、若干波音に依存気味となっている。

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