「変えられない過去を嘆くのは1番無意味な時間なんだよね。笑う門には福来るって言うし、とりあえず笑っておこうよ。そしたらほら、いつしかその笑顔が本物になるかもしれないし!」
「安心して、命を狩り取るのは私の主義に反するから。……すこぉし脅すだけだよ」
■基礎情報
種族:カブトプス
特性:カブトアーマー
性格:むじゃき
性別:女
年齢:39歳
身長:144cm
一人称:私
二人称:貴方
■背景
未開の地に踏み込んだ研究者たちは数多の化石を発見した。そこで奇妙なものが発見された。それは氷塊の中で眠る少女である。地層や化石の年代から人間はまだ誕生していない時代であるにも関わらず、人間に擬態しているポケモンの存在に各界隈を震撼させた。その少女には古代の神秘がつめられていることだろうと多くの研究者たちがありとあらゆる手を用いて研究を進めていった。そして未だに生命機能が維持されていることが発覚した。だが、氷塊から無傷で取り出すことはできても、いっこうに目を覚ます気配はなかった。氷塊から取り出されて数年。眠り続ける少女に打つ手がなくなった研究者たちは迷走し、眠り姫を起こすために王子を連れてくるしかないと言い始めた。誰しもがバカバカしい方法だと思いながら研究所が提携している博物館に熱心に訪れる瀧と引き合わせてみた。冗談半分に行ったというのに、あろうことか長き眠りについていた少女は目を覚ましたのだ。これには研究者たち一同愕然とした。
研究者たちにとって少女の存在は研究を発展させる天使のような存在であった。その言葉をとって『杏樹』と名付けられた。知能が未発達の杏樹は言葉を上手く話すことができず、暇を持て余した研究員や瀧から様々なことを教えられた。外の世界に興味を抱いた杏樹は瀧に頼み込み、研究所を脱走し、紅の森へ辿り着いた。そこから数年間、野生の生活を漫喫した。瀧と鬼灯が旅に出るときついていこうとしたのだが、研究所のことを思い出して帰ることにした。脱走した杏樹が戻ってきたことに研究者たちに鬼の形相で叱られた。今後脱走しないことを約束し、研究所が提携している博物館の職員として仕事しながら再び研究のお手伝いをするようになった。
■特徴
長年、氷塊の中で眠りについていた杏樹の身体は酷く弱っていた。現代の医療技術を駆使することで回復して以降も虚弱体質であった。古代と現代の環境に差がありすぎて適応できていないともいう。紅の森にいる間は美紅の庇護下であったため問題はなかったのだが、紅の森を出てから再び体調を崩すことが増えていった。研究員たちの尽力により、杏樹の身体に適応した薬剤が開発され定期内服により体調をコントロールしている。加えて月1回のメディカルチェックを受けている。
目覚めてから数十年経った現在も発見された少女の姿で居続けているのは全盛期の姿を維持するためである。成長をすることによりポケモンとしての能力値を高めれば、同時に老化により免疫力が低下するリスクがあったのだ。おかげでアラフォーになっても補導されるぞ。
■ポケモンバトル
技構成:ギガドレイン・げんしのちから
きんぞくおん・あやしいひかり
■自宅関係
瀧『恋人のような旦那様』
「瀧くんは王子様ってどーみても柄ではないよねー! えへへ、そういうところを含めて愛してるんだけど!」
長い眠りから目覚めたとき、最初に視認したのは透き通るような青空の髪をした少年であった。雛鳥の刷り込みのように瀧について回ることになり、いろいろと世話を焼いてもらっていた。我儘を言っては呆れつつ困りつつも手を引いて叶えてくれる瀧は親のような兄のような存在でもあった。幼い頃からの長い付き合いをしているが、幼馴染というよりも家族みたいなものである。瀧たちが旅を出て、杏樹は博物館で働くようになってから会えない日の方が多いし、連絡が途絶えることもあった。寂しいと思うことは少なく、あまり気にしていなかった。久し振りに会ったとき、少年から青年へ成長した瀧を見て違和感を覚えた。原因は分からないけれど、触れられたところが熱くて喋るときに緊張する。それが恋であると気付くには年単位で時間がかかったという。
恋心を自覚するのに数年。恋人関係になるまで数年。恋人から夫婦になるまでに数ヶ月。見ている方があまりにも進展のない2匹がもどかしくなったというのに結婚するのは一瞬だったという。実はこれ、杏樹の虚弱体質と瀧が持て余す性欲が釣り合わなくて申し訳なくなった杏樹が「他の人と性行為することは浮気として見ないし、してきてもいいよ? 代わりに致した回数だけ私とデートしてね!」という、とんでもない発言に頭を抱えた瀧が勢いでプロポーズしたという。そういうところがたまらなく可愛くて、瀧の愛情をひしひしと伝わって幸せである。
鬼灯『超絶可愛い大親友』
「鬼灯くん鬼灯くん鬼灯くん! 聞いて聞いて、嫌そうな顔してないで超聞いてー!」
ある日、紅の森に原因不明の病を患った少年が運ばれてきた。既に志寿のもとで治療を受けた後なので完治していたのだが、姉と離れ離れになったショックからか塞ぎ込んでいる様子であった。事情は美紅より聞いていたのだが、過ぎた出来事に胸を痛めて閉じ籠るなんてもったいない! 瀧を連れて毎日のように絡みに行った。時にはしつこいと怒鳴られることもあったけれど諦めなかった。そのかいあって心を開いてもらえた。やったね!
杏樹の中で芽生えた瀧への恋心をいち早く気付いたのは鬼灯であった。「成長したのは僕も同じなのに意識するのは瀧だけなんだね」なんて茶化されたことは今でも根に持っている。だから仕返しに一生巻き込んでやると決めた。宣言したらとても嫌そうな顔されたけれども知ったものかと瀧と杏樹の間に挟んで歩くようにしているし、瀧とのデートするときは必ず誘うようにしている。夫婦水入らずで楽しんで来たらと断られる度に「私は3人で一緒にいる時間が一番好きなの!」なんて言いくるめるようにしているぞ。