陽鞠 ─ ひまり ─

「触らないでください、汚らわしい」
「愚か者は口を閉ざしていなさい」


■基礎情報
種族:エーフィ
特性:マジックミラー
性格:おくびょう
性別:女
年齢:20歳
身長:157cm

一人称:私
二人称:貴方

■背景
 カントー地方の育て屋さんで生まれた陽鞠は育て屋の娘であるユヅハの手によって育てられてきた。といっても、里月のようにトレーナーとポケモンとしての関係ではなく母と子のような、姉と妹のような。そういう種族の垣根を超えた家族のような関係であった。里月のようにトレーナーのもとでバトルすることに憧れもあったけれど、幼少の頃は人見知りもあったせいかなかなか人間に懐くこともなく育て屋の子たちと戯れて過ごしていた。そんな良くも悪くも安定した日々を過ごしていると、ユヅハが珍しく友人を自宅に連れてきた。そこで出会った気高く美しい、そして何より強くあるライムに夢中となった。ライムが遊びに来るたびに落ち着きがなくなり、近寄りたがる陽鞠の姿を見たユヅハがライムにポケモン交換を提案した。そうして当時ピンプクであった天花と陽鞠はトレーナーを変えて暮らすようになった。
 ライムとの生活は刺激的でユヅハのもとで暮らしていたときでは想像のできないトラブルの連続。疲れて泥のように眠ることも多かった。だが、慣れとは大変恐ろしいものである。いつの間にかライムの暴走をよそ事しながら止められるようになったし、面倒事に直面してもスルーすることができるようになった。その強かさとどんなときでも揺るがない冷静さは高く評価され、救助隊『HEROes』に入隊して早くからチームリーダーや指揮官を任されるようになった。陽鞠としてはライムの傍で彼女のサポートだけをしていたいのに余計な仕事が増えたとうんざりしている。

■特徴
 ライムや狛兎の一歩後ろを歩き、口数も少なくて非常に大人しい。空気の流れを読み、サポートに徹する。自己主張が強い救助隊の中でも珍しく聞き分けがよくて影のような存在である。……というのが、陽鞠と関わりが少ない者たちからの印象である。陽鞠が他人と関わることを嫌って不要な干渉を避けているから知られていないだけで、実際の陽鞠は嫌味や毒をたっぷり含んだ物言いをする皮肉屋である。周囲をよく観察している陽鞠に持たせれば言葉だって凶器になる。
 最初のトレーナーであり、里月の恋人であるユヅハが病死してから他人嫌いに磨きがかかった。不用意に親しくなることで失う悲しみを抱くことを恐れたのだ。同時にライムへの執着が強まり、いかなる手段を用いてどのような犠牲を払ってでも守ろうとする。そうして拗らせていくうちに心許した相手以外から触れられることすら不快に思うようになり潔癖症にまでなった。今では許していない相手から触れられるだけで吐き気に襲われるほど酷い。

■ポケモンバトル
技構成:ひかりのかべ・サイコキネシス
    リフレクター・マジカルシャイン
持ち物:ひかりのねんど

■自宅関係
流生『軽薄な男』
「その軽薄かつしまりのない顔を見てると神経を逆撫でされて不快だわ。近寄らないで」
 同じ救助隊に勤める同僚。トレーナーの関係でチームを組むことが多く、同じブイズとして親近感を抱かれたのかやたらと絡んでくる馴れ馴れしい男。第一印象よりこの男とは相性が悪いであろうと考え、必要以上に関わらないようにしようと決めた。チームメイトとトラブルを起こし、救助活動に支障をきたしたくないので当然の対応だ。そして、察しの悪そうな流生にはその旨を包み隠さず直接伝えた。だというのにこの男、その話を受けてなお馴れ馴れしくしてくる。というか以前よりも距離を近付けてくる。あまりの鬱陶しさに我慢ならず冷たくあしらい、時には毒を吐くこともした。陽鞠がそういう態度をとるほど、流生は可愛らしいと笑って甘やかそうとしてくる。もう得体が知れなくて怖すぎる。
 迫られては逃げてを繰り返すようになり、流生が自分に好意を抱いていることに気付き始めてからは陽鞠の警戒心は強まった。誰にでも優しい言葉を囁く男の好意を信じられないのだ。そんな陽鞠を見て流生は甘い言葉を語る相手は陽鞠ちゃんだけだというのに、そんな臆病な姿も可愛いなあとご満悦。流生に絆されつつあるからこそ、彼が自分に飽きたときに傷つかずに済むよう拒絶していることがバレバレなのだ。……それについては陽鞠本人すら自覚していないことだというのに、いち早く気付くとはなんともまあ末恐ろしい男である。そんな男に恋焦がれてしまったが最後、陽鞠が絆された時点で逃げ場はどこにもないだろう。

里月『尊敬するお兄ちゃん』
「りっくんはどうしてそんなに強くいられるの? 私もそんな風になれたらよかったのに……」
 同じ親から生まれた2つの卵。夜と朝の境目となる同時刻に孵化した。寄り添うように生まれた双子は卵が生まれた順に兄と妹を決められた。陽鞠よりも一回り大きく生まれた里月はやはり陽鞠よりも能力値が高く、防御面で優れていた。加え、ユヅハの手持ちポケモンとして効率的に育てられている里月は陽鞠が全力疾走を走っても追い付けない急成長を遂げていた。大切なパートナーに出会うことで身も心も強くなれるというお手本であり、尊敬すべく存在であった。
 ユヅハが病死をしてから後、痛々しいくらい落ち込み、後を追いそうな顔をしていた。しかし、それも一時のことで今はユヅハが残していったものを守るまでに立ち直っている。その背中は広く頼もしく、ずっと遠い。次第に、双子なのに兄と妹というだけでここまで違うのかとコンプレックスを抱くようになった。今ではどうやって関わればいいのか、距離感を掴みかねている。

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