「傷の舐め合いなんざ反吐が出るね」
「文字通り死ぬ程弱かったお前が悪いんだぜ」
■基礎情報
種族:ゾロアーク
特性:イリュージョン
性格:むじゃき
性別:男
年齢:21歳
身長:183cm
一人称:俺
二人称:お前
■背景
地図にも載らぬセイショウ地方の未開の山。そこには妖狐が住んでおり、人間もポケモンも立ち入ることを禁じられていた。その山で集落を作るゾロア・ゾロアークの群れで生まれた梅。協調性が欠けており、好き勝手をしていた。その後ろをついてまわる可愛い弟とそんな兄弟を窘めるしっかり者の従姉。集落の掟は疎ましいものであったが、家族に囲まれる生活は悪いものではなかった。けれど、金盞花が恋里に手をかけ、その金盞花を梅が殺めたことで日常は一変。原因は梅への愛を拗らせた金盞花が恋里に嫉妬して殺したことであっても、異種族の恋里よりも同族の金盞花をとった一族は梅に同族殺しの烙印を押して追放した。梅からの報復を恐れた一族はクロユリ団研究所に売り飛ばすことにした。人体実験を受け続けた梅は人間を嫌い他者を憎み、心身共に酷く荒れていった。
一通りの実験を終え、これ以上身体がもたないと判断した研究員は梅を処分することにした。その前日、クロユリ団研究所に訪れていた散華三代目当主が目をつけた。椿姫の遊び相手として買い取られた梅は何でも屋『散華』に身を置くことにした。もう二度と組織に身を置いてたまるかと嫌がった梅は散華三代目当主に「椿姫を殺すことができたら解放してあげるよ」と。こうして椿姫の命を虎視眈々と狙うようになったのだが全て返り討ちに。繰り返しているうちに尖った角が削られていくように丸くなり、心の余裕ができて振る舞いに落ち着きがみられるようになった。だが協調性は欠けたままである。
■特徴
クロユリ団研究所で身体をいじくりまわされ、強靭な肉体と爆発的な高火力を得た。そして後遺症に無痛症が残った。慕っていた恋里を目の前で失い、可愛がっていた金盞花を手にかけ、危険分子として一族から追放され。全てを失った梅は自暴自棄となり、加えて無痛症ときたものだ。身体の損傷にも無頓着な狂戦士へとなった。溜め込んだストレスは血飛沫が飛ぶ激しい戦闘で発散しているが、その機会がなくストレスが蓄積されていくと無意識に自傷行為をするようになる。痛みを感じないので自傷行為をしていることに気付かず、爪の間に血肉が挟まって大惨事になっていることがある。
異種族に排他的な一族は恋里に冷たい態度をとり続け、致命傷を負っても手を貸さず見捨てた。ブラコンを拗らせた金盞花は梅が大事に思うものを壊していった。このことが原因で梅は集団行動を避けるようになった。他人を信用することなく、上辺だけの薄い言葉だけで関係を築く。執着心を持たぬ軽薄な男であろうと心掛けている。雪柳曰く「その心掛けこそ上辺だけの言葉で身内に激甘なんだけどねー」と。付き合いの長い身内に甘くなる傾向にあるらしい。
■ポケモンバトル
技構成:ちょうはつ・あくのはどう
きあいだま・かえんほうしゃ
持ち物:いのちのたま
無痛症の梅にとって戦闘とはどちらが動けなくなるまでもしくはどちらかが死ぬまで終わらないものである。敗北=死の定義をもつ梅は例え四肢が欠損しようと動く部位があればそれを使って戦い続ける。多量の出血を流すことになっても血の匂いに興奮するわけだからきりがない
強い奴と戦いたいというよりも楽しく遊べる奴と殺り合いたい派。痛みを感じない梅にとって戦闘は命をベットに賭けたお遊びなのかもしれない。
■自宅関係
金盞花『救いようがなかった弟』
「……せめて俺の手で眠らせてやる」
金盞花は可愛い弟であった。梅がどこかに行こうとすれば駆け寄ってきて、手を繋いで一緒に行こうと言えばにこにこ笑顔で喜んだ。寂しがり屋で片時も離れようとしなかったり、やきもち妬きで梅が他の者と楽し気にしていれば拗ねたりと困ったところもあるけれど可愛いものだ。邪険に扱わず、梅は金盞花を甘やかし続けていた。
ブラコンを拗らせていることには気付いていたがそれを重いと感じることなく金盞花を許容してきたことが悲劇の始まりだったのかもしれない。金盞花の梅への愛情はどんどん膨れ上がり、病的な執着を見せるようになった。そして梅の1番近くにいて、梅の心を揺らす恋里を憎く思い手にかけた。怒りと悲しみと言葉にならない感情が入り混ざった梅はそれをぶつけるように金盞花の命を奪った。可愛い弟を殺すことに躊躇いがなかったわけではない。けれど、気付いたときには手遅れで金盞花は梅への愛で相当病んでいた。これから先もずっと恋里のような被害者を増やすくらいなら自分の手で終わらせてしまおうと考えたのだろう。まさか息を吹き返し、墓より起きてきた金盞花が梅を探しているとは思ってもいなかった。
恋里『ほんのり甘い初恋の従姉』
「恋里は優しさで身を滅ぼしかねないよな」
ゾロア・ゾロアークたちが作った集落は異種族に対して厳しい目を向ける。けれど、恋里はゾロアークの父に一目惚れして連れ添うことを決めたチラチーノの母に憧れ、排他的な一族が作った集落では肩身の狭い思いをすることが分かり切っているにも関わらずついてきてくれた妻とそこで生まれた娘を生涯をかけて守ろうとする父を尊敬している。その2匹に愛された恋里は他人に指図されることが毛嫌いしている幼い梅ですら懐くほど心優しく善良な子に育っていった。幼子が幼稚園の先生に初恋をするように、幼い梅は恋里に恋心を抱いていた。それが金盞花の地雷であったらしい。恋里が亡骸になれば梅だって興味を失うだろうと手にかけた。
金盞花の手により生死を彷徨っていた恋里は奇跡的に生還し、集落を出て行った。自分のせいで心優しい恋里が死にかけたという出来事は梅の心に深い傷を作り、二度と恋里の前に現れないようにしようと心に決めた。自分と関わりのないところで幸せになってほしいという願いだけは今も昔も変わることがない。