「オレはもう一度見たいんだ、あの子が笑っている姿を。そのためなら何でもやるぜ」
「こーら、怖い顔しない。ほれ、オレの真似してにこーっと笑ってみ」
■基礎情報
種族:ゲンガー
特性:ふゆう
性格:ずぶとい
性別:男
年齢:27歳
身長:176cm
一人称:オレ
二人称:キミ
■背景
人生を終えた者の魂は夢の泉に還っていく。還ってきた魂は新たな命に宿すため、浄化していく必要がある。その魂に刻まれた記憶を泉で流し、新たな命に宿すまでの間清めていく。魂から排出していく負の感情はガス状に変化していく。このガスの処理は夢の泉最大の課題であり、未だ解決策は見つからず。浄化された魂に悪影響を及ぼさないようにするため一先ず壺に収めていた。ある日、1つの魂が迷子となりガスを収めた壺をひっくり返してしまう。管理者たちが気付いたときには遅く、負の感情が濃縮されたガスをたっぷりと吸い込んだ魂は黒く汚染される。桜井の魔術によりなんとか消滅を免れた魂はゴースへと成り代わっていた。多くの者が危険分子として早急に処分すべきだと判断していた。しかし、生まれてきた命は経緯がなんであれ等しく尊いものである。きっと正しき道を示し、清い心をもって育てば問題も起きないことだろうという桜井の必死の説得により処分は一時見送り。誕生したゴースを桜井が育てることを条件が提示された。
道を違えないように清く正しくを掲げて厳しく育てていこうという桜井であったが、実際は上手くいかず。ついつい甘やかしてしまっていた。その結果、とてもやんちゃな子に育った。とはいえ、自分が不祥事を起こせば桜井が罰を受けることになっているのは理解していたため悪いことはしないようにしてきた。しかし、クルリと出会ってから変わっていった。結の一族を統治する長の娘として生まれたクルリ。人を疑うことを知らず、無垢な笑顔でポケモンを愛していた。そんな彼女から助と名付けられ、村で執り行われる成人の義を終えたらポケモンとして生涯を共にすることになっていた。しかし、成人の義の前日に村は何者かにより焼き尽くされる。否、犯人は分かっている。村の神使に選ばれ、クルリに育てられていた太陽である。突然の裏切りに腸が煮えくり返る思いであった。今すぐ見つけて呪い殺してやりたいくらいであった。しかし、唯一生き残ったクルリを1人残すわけにはいかなくて太陽を逃す形で傍にいることにした。その後クルリと共にR団の幹部に拾われ、以降はボスの命令通り悪事に手を染めることになる。R団解散後はクルリと共に保護観察目的で救助隊『HEROes』に入ることとなった。基本的には救助隊員として世に貢献する働きをしているが、最優先事項はあの悲劇以来心を閉ざしたクルリの笑顔を取り戻すことなのでそのためなら平気で規律違反をする問題児だ。
■特徴
桜井の仕事を手伝っているうちに自然と魔法を覚えていった。一から教わったわけではないので理屈を理解しているわけではなく、なんとなく感覚で扱えるだけ。つまり魔法の才を有しているのだろう。しかし、助はその才を磨くことをしなかった。桜井はいつでも教えると言ってくれた。だが助はその申し出を断った。魔法に興味がなかったわけではない。むしろ、慕っている母の得意分野なのだから知りたかった。けれど、助は桜井のもとから巣立ったとき。何かのきっかけを得たとき。自分は平気で道を踏み外し、倫理観に背いた行為をとるだろうと理解していた。魔法を自在に扱えるようになっていたら桜井の望まない形で利用するだろうことを想定して意図的に覚えないようにしていた。
案の定、目的のためなら手段を選ばない、犠牲を厭わない。卑怯卑劣で誰よりも冷血な男と評価されるようになった。その目的がクルリの笑顔を取り戻すためと打ち明ければ誰かしらから理解を得られるというのに、特定の人物にしか語ることをせず。いつものらりくらり飄々とした笑顔で思考が読めず、腹に渦巻く黒い感情も塗り潰して隠す。必要あればどんな真実でも嘘に作り変える大噓吐きだ。
■ポケモンバトル
技構成:シャドーボール・おにび
へドロウェーブ・ きあいだま
■自宅関係
桜井『母であり師匠である』
「かあさ……桜井さんはもう少し自分のことを大事にした方がいいですよ。俺、桜井さんには長生きしてほしいんだ」
処分される命を救ってくれた恩人。その後、愛情を込めて育ててくれた母のような存在。恋人もいない独り身の女が子どもを連れていたらろくなことにならないだろうに、苦労しただろうなと思っていた。良い子になることはできないが母の日には欠かざす贈り物をするよき息子に育った。
クルリと出会ってからは桜井の教えに背いて悪事ばかり働いていたし、躊躇うこともしなかった。だからといって桜井のことがどうでもよくなったわけではない。桜井を始めとした夢の泉管理者に見つからないように自分に辿り着く情報は隠していた。救助隊『HEROes』に入ったら桜井と再会して全部ばれたときの騒動は大変なもの。助が犯した罪を知り、救助隊『HEROes』に我が子がした不祥事だと明かして責任をとろうとしたり。自分の育てが悪かったのかと塞ぎ込み、夢の泉に申告しようとしたり。桜井のせいではなく、自分が選んだ道なのだと説得するのに苦労した。救助隊では自分たちの関係を知られないように必要最低限の接触だけにしている。自分との関係を知られたことで桜井が築き上げた功績を台無しにすることだけは避けたいのだ。