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意味なんて何もない、ただの日常のワンシーンに過ぎないやり取りをヒョンスンとしているときに感じるのは、やはりテグンの視線。
それから、メンバー3人のニヤニヤとした至極楽しそうな表情だ。

別に僕にデメリットがあるわけでもないし、テグンの"それ"も面白いからと放置していたんだけど…テグン、顔。
だんだんと曇っていくテグンの表情を見てしまうと、なんだかこのままじゃダメなような気がしてならない。
なに、もしかしてこのくだらないやり取り、僕が止めてあげなきゃいけないの?
それも面倒だ。



「…なまえ。」

「な、っん。…チョコ?」

「美味しい?」

「うん、まあ…普通のチョコだし…。」



さてどうするか。
そんなことを考えていたときだった。

テグンに名前を呼ばれ、ふと視線をテグンの方に向ければヒョンスンの隣に座っていたテグンが身を乗り出し、僕の口の中にとある固形物を入れて来たのだ。
一瞬何か解らなかったけど、そうか、この味はたぶんチョコレートかな。

問うように「チョコ?」と言えば、肯定の言葉と思える返事はなかったにしろ「美味しい?」と感想を聞かれる。
どう答えるのが正解だったかは解らないけど、言葉と頷きで肯定を示せば、テグンは満足そうな表情を浮かべていた。

なんだ、テグンももう、BEASTにちゃんと慣れを感じていたんだね。
相変わらずあいつらはニヤニヤしているけど、あいつらに慣れたのならそれは嬉しい。
まがりなりにも、同じグループの仲間だしね。



「レオ、妬いた?」

「…妬きました。ちょっと…。」

「おお〜!」



ヨソプの「妬いた?」と言う問い掛けに、「妬きました」と答えるテグン。
そこであの三馬鹿のテンションは最高潮に。
先ほどのものとは比べものにならないほどの良い笑顔(ムカつくだけだ)を浮かべ、僕の反応を待つように僕を見てくる。
いつかあの3人、絶対シメるからね。



「…もう良いでしょ。ヒョンスンどいて。ドゥジュンの横にでも行ってろ。」

「えー。」

「えー。じゃない。」











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