3.
「#主人公の名前#さん、いつも太陽みたいに明るいのに、絵の話の時なんだか少し寂しそうでした」
聞いちゃ不味かったかもしれない...と、少し後悔した。
「いや...あの絵はな、あの子の父親が描いたんだ」
「父親?」
「あの子の父親は花の研究家でな。ここへは新種を求めてきたんだが...3年前の崩落に巻き込まれて死んじまった。残されたのは、娘1人とこの絵だけ...それからあの子をわしが引き取ってこの店で働いてもらってるんだが、ずっとこの花を探してるんじゃ...父が遺した最期のつながりを」
「じゃあ、#主人公の名前#さんはずっとこれを探して...」
「ああ。そもそもこれは奴が死んだ後に見つかったもの。つまりは崩落前後に描き残したんじゃ。こちらのものか、異界のものかもわからん。#主人公の名前#は、花を見つけるまでここを離れんっと言っていたが...危険な事に関わらず、好きに生きて欲しいとわしは思っとる」
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