4人と打ち上げ、ということでまた豪華なお店に来ていた。

「礫君、デビューおめでと〜」
「朱利として活動してたしST☆RISHよりは先輩だよね?」
「あ〜そうなのかな」

蘭丸さんは無言で料理を食べてる。
お腹空いてたんだ…
カミュさんは砂糖…多くない?
ご飯を食べながら話していると携帯が鳴る。

「メール?」
「みたいです」

携帯を開くと早乙女さんからのメール。

「なんだって〜?」
「あー、今日発表のコラボ新曲は来月4枚同時リリース決定。俺の歌った最後の曲は映画の主題歌に決定…明後日音楽番組出演…その後、雑誌の撮影とインタビューが3つ…あとは…」
「大変だな…そりゃ」
「あー…あと…御幸礫としてアルバム発売決定…」

4人の視線がこちらに向く。

「大変そうだね」
「礫なら、出来るだろう」
「そうだよっ大丈夫」
「俺らもいるしな」

この人たちが…やっぱり私の居場所だ…

「けど、これ…多くないですか?」

まだまだ続くメールに溜息をつく。

「頑張れよ」

蘭丸さんにかき回された髪。
視線をあげて、目に入った蘭丸さんの腕に光るブレス。

まだつけてくれてるんだ。

「礫?」
「え?あぁ、はい。頑張りますね」

私もまだつけてるけど。つけて貰えてたのは嬉しいかも…

「さぁ、今日は楽しむぞ〜」

嶺二さんが笑って、お酒を頼む。

「酔わないでくださいね」
「ど〜でしょう」
「あー…やばそう」

蘭丸さんもお酒頼んでるし、てかカミュさんも…

「酔ったら置いて行けばいいよ」
「え?あぁ…そうですね」


****


あのライブから私は仕事に追われている。
テレビには毎日と言っていいほど私が映っている。

「日向サン、行ってきます」
「おー、今日生放送だろ?」
「はい。頑張ってくる」

ライブからそろそろ一か月。
4人とは今もよく集まってる。
新曲発売もそろそろで…
ST☆RISHのメンバーも色々仕事を貰ってるようだった。

「スタジオまで、お願いします」

車に乗り込むと中にいた林檎ちゃんが手を振る。

「おはやっぷ〜」
「おはようございます。初めてですね、一緒に仕事」
「そうね〜」

そう、今日は林檎ちゃんと出るのだ。
携帯にはST☆RISHメンバーや4人からメールが入っていた。

「最近どう?アルバム、出すんでしょ?」
「アルバムの方は順調です。あとは曲をとるだけなので」
「仕事が早いわねっ。あ、これこれ〜見た?」

林檎ちゃんが鞄から沢山の本を出す。

「これ…」
「礫君が出た雑誌!!全部買っちゃった」
「買ったんですか!!?」

表紙は全て自分。
正直、恥ずかしい…

「超カッコイイんだもんっこれとか」
「ちょ、テンション高くない!?」
「えへへ〜」

あぁ、もう手遅れだ…

「嶺二さんっ」
「あ〜礫君!!そっか、そっか〜今日一緒だったね」
「よろしくおねがいします」

嶺二さんと一緒になるのは2回目。
私に抱き着いてニコニコと笑う。

「ちょっと〜、礫君とらないでよ」

頬を膨らませる林檎ちゃん。

「礫君は俺のっ」

同じく頬を膨らませる嶺二さん。

「2人共、子供じゃないんだから…」
「「えー」」


番組が始まる。

「今日のゲストは寿嶺二さん、月宮林檎さん、御幸礫さんです」

拍手の中、そこに上がる。

楽しいな、このメンバー…
CMの間もみんな喋ったまま。
自然と笑顔がこぼれる。

「じゃあ、最後に寿さんと御幸さんで新曲を」
「はい」
「楽しみにしててね〜」

カメラにピースする嶺二さんの横でひらひらと手を振る。

ファンに囲まれてる特設ステージに立って、嶺二さんとハイタッチする。

「いつも通り、いこうね」
「はい」

曲が始まって、歌いながらファンとハイタッチをしたりする。
こういうのは慣れないけど…結構楽しい。
嶺二さんもノリノリで…

近付いてきたカメラにウインクして、曲が終わる。

「聞いてくれてありがとう」
「皆大好きだよ〜」

                
(完)




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