あと、4日。

「ついにわかりましたよ。僕の泳げない理由が」
「本当!!?」
「何か掴めたのか?」
「えぇ、答えはすぐそこにあったんですよ」

俺は泳ぐのをやめて、竜ヶ崎を見る。

「それは…」
「「それは?」」
「この水着のせいです!!このブーメラン水着が悪かったんだ」
「それって僕が貸した水着だよね?なんかひどくない?」
「ひどくない!!」

あーぁ、ダメだこりゃ…
俺は首を左右に振ってからゴーグルをつける。

「松岡ー、タイムよろしく」
「わかったー」


そんなわけであと3日。
俺達は水着を買いにいくため電車に乗っていた。
まぁ俺も買う予定だったからいいんだけど…

「で、なんで水着買いにいくのに天ちゃん先生はついて来てくれなかったんだ?」
「東京で水着メーカーのOLしてたんですよね?」

あぁ、いつもプールサイドにいる人か…
片耳にだけイヤホンを差し込んで彼らの話を聞く。

「それがお願いしたんだけど…えっと日曜は別件が。それにほら、各メーカーのいろんな事情的なこととか?公正な目で選べないって言うか…って言ってた」
「その曖昧極まりない言い回しはなんなんですか?」
「要するに、来たくなかったわけね」

到着した大型スポーツ店。
俺はロングジョンの水着売り場にいた。

「これなら傷が隠せるか…」
何枚か見ていると隣に松岡が来た。

「ロングジョンにするの?」
「練習の時だけな。パーカー着てるとタイム下がるし…」
「ショートスパッツとかは?」
「却下」

俺の言葉に、松岡がえーと口をとがらせる。

「なんだよ」
「御影君の筋肉見れない…」
「…お前もお前で…残念な奴だよな、本当に」

2つ良さげなのを持って、試着室に入る。

「まぁ、これなら傷は隠れるか…」

背中がオープンじゃないやつってこの2種類しかねぇし…

試着室から出て、真琴さんの所に向かった。


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