いざセントラル

「以上5名、私と共にセントラルに異動になった。文句は言わせん、ついてこい!」

呼び出された5名は、ロイのセリフに頷く。"何かが変わる"それは、ヒシヒシと伝わってくる。

ハボックが付き合いたての彼女と別れについても、ロイにさほど突っ込んでいかなかったところを見ると、恋愛感情としては薄かった、またはこの話の上でしょうがないと諦めもか。

「そう言えば...なまえさんは?」
「いやぁ、よく言った。フェリー曹長、なまえはこの機会に私と籍を」
「私はあくまで大佐に雇われた臨時だから。異動って形はふさわしくないんですよ。」
「つまりどうなるの?」

心配そうになまえを見る表情たちに、なまえは笑う。

「軍を離れるわ。悩んだけど...軍属になってしまえば私はどこからスタートになるかも分からないし。」
「なまえは、私の嫁に来ることになっ」
「なってません。」

でも、とロイは続けた

「セントラルには連れていく。側からは離さん。」
「ちょっと大佐、俺には別れさせといてどういう事ですか。いや、別れろってわけじゃないですよ?でも対応の違いに抗議します!」
「ふ、愚かだなハボック少尉。地位というのは活用するためだけに存在するんだ。」

ロイとハボックのやり取りを横目に、リザが小さな声で話しかける。

「なまえ、あなたは大丈夫なの?」
「うん。色々考えたのだけど、私もみんなを守りたいから」

だからいいのよ、そう笑うなまえはとてもスッキリして、最初の頃何か暗い影を持った彼女とは別人のようだった。

「私はあえて、軍属から離れます。どんなに隠そうとしても、人の流れと噂は止められない。どこかに、隠れてる真実がある。私はその流れを探します。」
「...大佐、訂正します。なまえ怖ーっす、大佐じゃ叶いません。」
「ははは。まだ甘いな少尉。なまえほど先見の明を持った女性を見つけることが出来たのは奇跡だよ」

「大佐の期待に答えられるかは置いておいて、足でまといにはなりません。」


私は狡猾さと臨機さを得意とする寮で学んだ魔女ですよ、そう言って笑うなまえに、

「やっぱりなまえさんカッコイイ...」

そういうフェリーに、みんなの_特にリザの_呆れた視線が集中した。