二十日を越えて2
大正コソコソ噂話
鳴屋敷の周りは田んぼが広がっており、秋になると金色の野原が出来上がります。
鍛錬の一環として田植えや稲刈りを隊士にさせることもありますが、それは自分が育てたり刈った米を食べたい、つまり生きてもう一度鳴屋敷に来るという理由を隊士たちに作る為です。
鳴屋敷で出てくるご飯がべらぼうに美味しいのも同様の理由です。
妹のゆかり一人では到底作れないので、近所に住む農家の奥様方にご協力頂いています。
料理はやさしい味がするそうです。
採れたお米はご近所に配ってもかなり余るので、晄夏がお世話になった人や柱の元へ届けています。
晄夏が真面目で誠実なので、農家の方々からは「うちの娘を嫁にどうか」と度々言われていますが、カナエ一筋なので全てお断りしています。