君でいてくれて、ありがとう



FINL LIVEの挨拶のはなし。
植田さん、悠介さん、りょうきくん 編





植田さん

植田圭輔。
その名前は、ヘタミュを見る前から聞いたことがありました。
2.5次元という世界の俳優だということだけ小耳に挟んで知っていた程度です。
それでも、ヘタミュを知るまで2.5次元を知らなかった私でも知っているほどだから、相当有名な人なんだろうと思いました。

忙しくてほとんど稽古に参加できなかったという植田さん。
それでも「やってくれるでしょ」と言われる植田さん。

「常に上を目指す。それが人前に立つ人間の使命だと思っています」
「誰だと思ってるんですか。植田圭輔です。っていつだって返したいんです」

そのプロ意識こそが、植田圭輔という人がそうして多くの人に求められる理由なのかもしれない。なんて思います。


「こんなことを言うのは一流ではないかもしれない。でも、僕たちみんな歌上手くなったんです」

本当に。
上からな物言いで申し訳ないのですが、でも本当に、格別に上手くなったと、私でも思います。
それぞれの歌声が同時に流され意識して一つにまとめられていた一作目に比べて、FINAL LIVEでは全くの別物になっていると感じました。11ヶ国の歌声ではなく、ヘタミュの歌声になっていた気がします。
本当に素晴らしいライブだった。


ヘタミュを最初に見た時、一番びっくりしたのが日本さんの完成度です。
そりゃそうではあるんですが、他の国々は結局のところ外国で、日本は我らが日本なのでおそらくは一番イメージと近くなる。日本人が演じていますからね。にしても、そうだとしても、声や話し方や動きが日本さんそのものだった。びっくりしました。
植田さんの日本さんを見て、安心して続きを見たのを覚えています。安定感が桁違いだった。

ささやかな所まで、指の先まで日本さんでいてくれた植田さん。
日本さんが走る時にかわいらしく手を伸ばしているのが、驚いた時にあわあわしている手が、おそるおそる伺う時に腰が逃げているのが、戸惑っている時に目線がきょろきょろしているのが、気まずい時や少し嘘をつく時に目をそらすのが、どれもこれもがとても日本さんで、すごくすごく好きです。

本当に、愛を込めて。有難う御座いました。





悠介さん

Singin'in the World を観た翌日に、The Great World を観た。
ドイツが違う役者になっていることには気がついたけれど、ドイツが変わっているとは微塵も思わなかった。

私が見つめる先にいるのは、イタちゃんの隣にいるのは、いつだってドイツでした。
真面目で、堅物で、質実剛健。振り回されがちだけれど実は寛容な所もあって、優しくて思慮深くて、苦労人気質。

思えば、良い役者さんがいるなと思ったのはSWの近江さんの演技です。
粉雪が降る中、とても心に刺さる慟哭だった。
悠介さんのドイツがとても好きですし、最初から違和感なくドイツとして悠介さんを見ていたけれど、確かに最初に出会って心惹かれたドイツは近江さんです。
その近江さんのドイツではなくなったとしても、私にはGWのドイツもNWのドイツもブレることなくドイツに見えていて。
なぜだろう…?と考えましたが、私にはどちらもドイツらしいということしか分かりませんでした。

「あいつ重くて」

挨拶でそう言う悠介さんを見て、ああ、なるほど、と。
きっと、悠介さんが誰よりもドイツというキャラクターと向き合っていて、誰よりも近江さんのドイツを大切にしていて、誰よりもドイツを大切にしているんだ。
それを感じているから、私は何の違和感もなく、近江さんのドイツも悠介さんのドイツも等しく愛せて等しく好きになれる。
ドイツ役はふたりでありながらひとりで、ドイツはひとりでありながらふたりなんですね。


少し前、Twitterでヘタミュについて検索していたら、悠介さんの一問一答動画がでてきました。



「ヘタミュの魅力を一言で」と問われて、「バカバカしさという…夢」と答えていた悠介さん。

バカバカしいと言いながらも、結局イタちゃんに付き合ってくれて面倒見てくれる世話焼きなドイツ。
「ゴリラ」だの何だのといじられても、優しい顔で笑いながら「おい」という悠介さん。
寛容で穏やかで、でもツッコミは忘れないし言うことは言うし、でも結局言われたこと全部聞いちゃって。そんな所がすごく好きで。
あ〜すごくドイツみたい。
悠介さん、すごくドイツです。

他になんて言ったらいいかわからないけど、ただなんか、ほんと、ありがとう。

ヘタミュのドイツが好きです。
ドイツでいてくれてありがとう。





りょうきくん

この頃、19歳ですか…。始まった頃は17歳…。
すごいですね…本当に。
私はこの間18歳になりました。まだ、何もできていない。
音楽家の卵として学校に通ってもう5年以上ですが、未だにろくに会話も上手くできないほど緊張と人見知りが激しいまま、実績も積めないまま、もう大人になっちゃいます。

りょうきくん、本当に、すごい。本当にすごいと思う。
主役で座長で、周りは全員先輩で何歳も年上で、学校もこなして仕事もこなして。
きっと、ヘタミュのために犠牲にせざるを得なかったたくさんのものもあると思うし、手にできなかったものもたくさんあると思う。

その分、だなんて言い方は、まるで替えがきくようでしたくないけれど、でも、その“できなかった何か”を後悔した時に少しでもその後悔が軽いものであってほしいから、私は心から叫ぶよ。

りょうきくんがイタリアで良かった。
りょうきくんのイタリアが大好き。
りょうきくんだからイタちゃんがもっともっと好き。
りょうきくんのイタちゃんと出会えて嬉しい。

りょうきくん、素敵なイタちゃんと出会わせてくれてありがとう。


最初に一目見たときから、りょうきくんはイタちゃんそのものでした。
みんなに愛されて、みんなが思わず微笑むような、かわいらしくて優しくてほんわかしていて一所懸命なイタちゃん。
座長として頼れる役者でありながらも、きっと、最年少としてたくさんお兄さんたちに愛されていて、そんなりょうきくんが中心にいたからこそ、ヘタミュはこんなにも愛される作品になり、愛されるカンパニーになり、愛される皆になったんだと思います。
誰かに愛されるには、まず、その人自身が優しい愛を持って周りを愛していなければいけません。
りょうきくんの人柄はきっと間違いなく、こんなにも素敵な作品をつくる上で欠かせないものだったんだろうと。

改めて本当に。
りょうきくんのイタちゃんが大好きです。
ありがとう。

新シリーズで出会えることを楽しみに。Ciao!



2024/03/29



← new 目次 old →