小ねた集
−merchant spirit(日中韓)
●国際経済の悪役トリオ
日中韓の鉄鋼ダンピング問題
「もう怒ったんだぞ!!」
世界会議にて、突然アメリカがそうぷんすことし出した。
いったい何事かと思えば、アメリカはいくつかの国に指さす。
「あとそれからドイツ、日本、韓国、そんで中国!!君ら鉄鋼をダンピングしてるだろ!?」
「済まない、ユーロのレートを決められなくて俺にはどうしようも…」
「はて…爺は記憶が…」
「なんのことなんだぜ?」
「言いがかりはやめるよろし」
ドイツは真面目に答えた。事実、欧州中央銀行が何事も決める以上ドイツにはどうしようもない。
ちなみに、ダンピングとは不当廉売という意味だ。何かを輸出するとき、それを国内価格よりも低い値段で売ることを指す。
「ドイツはいいよ!でもそこの極東トリオ!君ら反省する気はないのかい!?」
「私から新日鉄住金にはよく言っておきますので」
「俺も注意しとくんだぜ〜」
「しかたねーあるな」
日中韓の極東トリオはそう渋々頷いた。
アメリカは年寄りたちの煮え切らない態度に怒りを鎮められず、さらに言う。
「ドイツも含めて君らには、アンチダンピング措置として制裁関税を課すからね!」
「承知した。すまなかったな、アメリカ」
「いや、分かってくれればいいんだよ…」
アメリカは輸入する際の関税を高くすることで相殺することを発表した。
アルレシアはこっそりドイツにアメリカに回さあない分を融通するよう働きかける。
アルレシアも国内で鉄鋼を生産するが、国内需要分くらいしか今は生産していない。最近国内価格が高止まりしつつあるので、ダンピングくらいしてもたった方がいい。
ドイツがうなずくと、その背後で極東トリオが額を突き合わせているのが見えた。
「韓国さん、一緒に中国さんの家の鉄鋼鉱山に投資しませんか」
「おお!やるやる!やるぜ日本!」
「おっ、我は全然かまわないあるよ〜、じゃんじゃん生産するといいある」
制裁関税を課すと言った直後のこれである。
「き、君らは反省ってものを…!」
アメリカも聞こえていたのだろう、ふるふると震える。
「反省?何をおっしゃいますアメリカさん」
「寝言は寝て言うもんだぜ?」
「経済は弱肉強食、それは4000年前から人類文明の共通事項ある」
日中韓はにやりと笑う。そこに配慮などはない。
「すっこんでるよろし、若造」
中国のゲス顔に日本のすまし顔、韓国のあくどい笑み。
あれが、世界史の三分の二にわたる期間において世界経済を牛耳った極東3国である。
アルレシアは「あいつら変わんねぇな」と震えるドイツに笑いながら言った。
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2017年5月
アメリカ、日中韓ドイツなどに鉄鋼制裁関税
日経
この数日後に日中韓共同投資が決まりました。
極東の悪役ぶりえげつないでぇ…