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「なんだってー!?ハロウィンとブリタニアエンジェル(笑)のなんやかんやでアルレシアが運命の人の体液を摂取しないとアジアの建物が欧州に降り注ぐことになるだってー!?」
「やたら説明的なリアクションありがとよ、フランス」
「(笑)ってなんだこら!!」
ツッコミどころしかないようなこの状況を雑に説明してみせたフランスに、アルレシアは頭を抱えた。そこには、明らかに人のものではないものがついていて、このアホのような事態が現実だと認識させる。
そこには、フサフサとした耳。腰辺りには、やはりフサフサとした尻尾が揺れる。それは、完全に狼のそれだった。
***
ハロウィンが近いからとアメリカに散々仮装を進められたアルレシアは、すべてそれを黙殺した。するとイギリスがいつものエンジェル姿で不法侵入を果たし、いつもの魔法をかけてきて、そしてそれが珍しく普通に成功してしまったのである。
アルレシアにかけられた魔法、それは狼男になること。といっても、狼の耳と尻尾がついただけで、他に変わりはない。しかし、たったひとつだけ、見た目にわからない変化があった。
それは、発情期。なんと、かけられたその瞬間から発情期が始まったのである。しかも、発情期を何とかしなければアジアが欧州に降ってくるおまけ付き。
「前作は本当に名作だったのに、アメリカのやつ、とりあえずスケールでかくすりゃいいと思ってやがる…映画ってのはな、もっとこう…」
と確かにイギリスは某アメリカ映画を評しており、長々と語っていた。最終的に欧州映画が一番だという結論に至るまで一時間かかった。
それが影響したのか、某映画のような事態が現実におこるところまで魔法に含まれていた。もうなにも言うまい。
そんなこんなで、早急にアルレシアの発情期をどうにかしなければリサージェンスしてしまうことになったため、その手段を聞いていたところだった。
ちなみに場所はアルレシアの家だ。
そこにやって来たフランスが話を聞いて冒頭に戻る。
「た、体液って…つまりせい「言わせねえよ?」
アルレシアは徐々に体温が上がってきているのを感じながらフランスを遮る。薄い本の読みすぎだ。日本から何を輸入しているのか。
「普通にキスするだけでいいだろ」
「えー、つまんないよ〜」
するとフランスは駄々をコネだした。イギリスは元の格好に戻って呆れたようにフランスを殴った。
「バカ言ってんじゃねえ!あー、アルレシア、とりあえず俺たちからキスしてくか」
「…分かった」
挨拶挨拶挨拶、とアルレシアは内心言い聞かせながら頷く。イギリスに向き直り、2人で面と向かって立つ。
「お先ぃ!」
と、そこへ、フランスが割り込んできた。フランスはアルレシアの腰を抱き寄せると、一瞬で唇を奪われた。驚いて声もでない。
途端に、フランスの舌が咥内に侵入し、アルレシアの舌を巻き込んでディープなキスを始めた。
「んぁ!?ふ、んっ…!」
…さすが愛の国といったところか、フランスの舌使いによってアルレシアの上顎などの性感帯はあっという間に暴かれ、さらに膝で足の間を刺激され、発情期の熱が一瞬で昂った。
「…かーわい、」
「っはぁ、はぁ、てめぇ…」
どれくらい経ったか分からないままフランスは離れ、銀糸が伝う。肩で息をしてしまうアルレシアを見てフランスは微笑むが、アルレシアは睨み返した。
「フランスてめぇ!後で絞める!!アルレシア!!」
「なに、んっ!ぅあ、ん、」
すると今度は、イギリスがアルレシアをフランスから引き剥がし、キスを仕掛けてきた。今度はイギリスの舌がアルレシアの咥内を蹂躙し、舌を絡めとり歯列をなぞる。
フランスと並ぶエロ国家だけあり、その舌使いは厭らしく、的確に感じるところを責められた。
ぷは、とイギリスも少しして体を離すアルレシアはイギリスの肩に手を置いて、すがるようにして息を整えた。
「はぁ…っ、はぁ、」
「…アルレシア、とりあえず、走れ」
「…?…あぁ、了解、頼んだ」
イギリスはやんわりアルレシアを離すと、息を荒げるフランスに立ちはだかる。フランスは今にもこちらに飛び掛かろうとしている。
ヤられる、直感したアルレシアはイギリスに後を任せて走り出す。
直後、背後から怒鳴り合う声が響き、熾烈な喧嘩が始まった。百年続かないことを祈るばかりである。