フライト
−1
オランダ×夢主
"初世界会議"の飛行機のシーンのオランダ視点
アルレシアが世界会議に参加するらしい。
あまりの驚きで取り乱したくらいには、驚愕のできごとだ。
上司に散々笑われた。
オランダはこうやって頼ってもらえて役得とは思っているが、ドイツのことを考えると一概に喜べない。
アルレシアが傷付くところを見るのは、嫌だからだ。
―――かつて自分が傷つけたように。
そんなことを悶々と前日に考えていて寝れなかったからか、待ち合わせには遅れなかったが飛行機に入るなり睡魔が襲った。
あまりそういったことは我慢しないたちなので、アルレシアを放って眠りについた。
アルレシアは案外単純で、寝ているやつがいると自分も眠くなるタイプだ。
おそらく、オランダが寝ればアルレシアも寝るだろう。
そうしたら寝顔を写メに撮り、起きない範囲で愛で尽くす。
そう決めて、意識を手放した。
***
浅く眠り、わりとすぐに目を覚ますと、予想よりも美味しい展開になっていた。
(勝手に人の肩枕にしよって、かわい過ぎんじゃろ)
オランダの肩に頭を預け、体重もこちらにかけて寝ている。
アルレシアでなければ叩き起こすが、アルレシアなら話は別だ。
腹いせのつもりによる行為なのだろうが、あいにくオランダにとっては感謝こそすれ苦になどならない。
あまりアルレシアの顔は見れないため、スマホで先に寝顔を撮影することにした。
ジャストなポイントから撮影すると、画面に写し出された画像にオランダは思わず息を止める。
(天使…言い得て妙やざ)
アルレシアは、肩にもたれるにあたり柔らかな頬がぷくりとはみ出て、普段はクールな顔立ちはあどけない。
オランダが生まれたときにはすでにアルレシアは今のような姿で、フランスやイギリス、デンマークやノルウェーしか知らない若い頃の姿に近いのかもしれない。
オランダは手袋を外し、アルレシアの頬に指を差し込む。
さすがに幼児のような柔らかや、ベルギーなど女性の柔らかさとは違うが、アルレシアにこの柔らかさがあるという事象がオランダの心をくすぐった。