嫉妬?
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アルレシアはツカツカと音を立てながら石畳の道を歩く。

ロングコートのポケットに手を突っ込み、裾を翻しながら颯爽と行く様に誰もが振り返る。

女性たちの、一部男性の目を集めながら向かう先は、デンマークの住む屋敷だ。


屋敷に着くと、勝手知ったるように中に入り、デンマークがいるだろう執務室に進む。


そして、扉を開け放った。

「おいデンマーク」

「んあ?おっ、アルレシアじゃねえか!どうしたんだっぺえ!」

表情を緩めたデンマークはアルレシアに歩み寄る。

その服を見て、アルレシアの目が細まった。

「…おい」

底冷えする声で呼び掛けると、さすがにデンマークも動きを止める。

「えっ、俺またなんかしたか…?」

「…」

アルレシアは無言でデンマークの前に立つ。

すると、おもむろに目の前、デンマークのシャツの胸倉を掴んだ。

「…この鈍感ヘタレ野郎っ!」

そう声を上げた直後、足を払い胸倉を押してデンマークの体勢を崩す。

「おわっ、」

さすがというべきか、デンマークの後ろにはソファーがあり、アルレシアはぴったりそこに押し倒した。

ソファーで仰向けになったデンマークに馬乗りになるアルレシア。

デンマークはぱちぱちと目を瞬かせた。

「な、なじょした…?」

アルレシアは掴んだままの胸倉に力を込める。


「デンマーク…」

「は、はい、」

「…お前…胸元開け過ぎなんだよ!」



珍しく、デンマークとアルレシアの間に沈黙が落ちた。


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