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「痛くない?」
「…痛くは、ないです…」
「今3本入ってるからね」
「え…もうそんな入ってるんですか…」
真堂が確認してくれたので答えると、なんとすでに指が3本入っているのだという。まったく痛みはなく、異物感があるだけだ。ちょっと苦しいが、そう気になるほどでもない。
真堂に対する安心感が弛緩させている部分もあるが、ことさら優しくしてもらっているのが一番の理由だろう。
ただ気持ち良くもないな、と思っていた、そのときだった。
突然、真堂の指が中の奥の部分に触れた。なんだか硬いような感じがする部分だ。その瞬間に、電撃のような強い快感が背骨を駆けあがった。
「っあ、!」
「あ、これが例のヤツか」
「な、にこれ、んんっ、あっ!!」
ぐいぐいと真堂が圧す度に衝撃が走り、目がチカチカとする。
「前立腺っての。どんな感じ?」
「や、も、むり…!」
「涙目じゃん、かわいい」
先ほどから可愛いを連呼する真堂だが、トバリはこの衝撃の強さにそれも指摘できない。なすすべなく翻弄されてぐったりとすると、いよいよ真堂がベルトに手をかけた。
「もう大丈夫だと思うけど…最後に確認、平気?」
「…、大丈夫です、はやく、」
「…焦るなよ」
真堂の言葉は、トバリにかけているようで、自分に言っているようでもあった。
ベルトを外すと、真堂も来ていたスボンを下着ごと下ろす。すでに真堂のモノは屹立していて、平静ではあるが余裕がなさそうなところに変わりはなかった。
そして、真堂は袋からゴムを取り出して装着する。その上からローションを雑に垂らして何度か扱くと、ついに、ぴとりとトバリの後ろに宛がった。
「最初、あんまゆっくりやるすぎるとつらいから、少し一気にいくよ。力抜けるね」
「はい…」
真堂はタオルを丸めてトバリの腰の下に添えて浮かすと、上体を倒してトバリを抱きしめる。頭を撫でられてキスが降って来た。これも力を抜かせるためのことだろう。
それに安心して弛緩した直後、トバリの後ろに真堂のモノが侵入を開始した。一気にというほどでもないが、ぐい、と力強く、あまり遠慮せずに押し入ってくる。一番太い部分をゆっくり入れると、苦しいのが長引くからだろう。
現に痛みはあまりなく、広げられる引き攣ったような感覚はあるが思っていたようなつらさはなかった。ただ、大きなものが入ってくる異物感と圧迫感がすごい。
「くっ、きつ…痛くない…?」
トバリは声を出せずに何度も頷いた。なるべく締めないように意識して下半身の力を抜いているため、余裕がなかった。それでも真堂も苦しそうにしていた。
後ろの感覚で、一番太い部分が入ったのは分かった。あとはゆっくり、馴染ませながら進んでくる。肉を分け入る感覚はあるものの、丁寧に解されたからか痛みはやはりなかった。
「…よし、全部、入った…!」
少ししてようやく、真堂のモノがすべてトバリの腹に収まった。ずっとトバリを落ち着かせるように頭を撫でていた手が、トバリの頬を滑る。そのまま真堂と軽いキスとして、真堂はじわりと動かした。
少しずつ、動きたいだろうに、慣れるまでゆっくりと。結局真堂に我慢を強いている部分はあるのだが、こればかりはトバリもありがたかった。
「せん、ぱい」
「ん?」
「…へへ、俺ら、今、一番近いとこにいるんですね…嬉しい、です…」
上体の肌が互いに触れ合い、キスをして、繋がっている。今まで最も近いところに真堂を感じている。それが、とても幸せだった。