不健全青少年−1


●ファット・環×夢主でR-15くらい



ファットガムこと太志郎は、その名の通りの巨体によって相手を沈めることで戦闘不能にして捕まえる形をとるヒーローだ。
その脂肪によって吸収を続けると、次第に脂肪は消えていき、やがて精悍な青年になってしまう。
誰もシュッとした太志郎がファットだと気付かないのだが、太志郎自身も企業秘密と言ってその姿を隠している。

定期的にこの大都会で起こる大規模な事件の度に太志郎は細くなり、その度に休暇扱いとなる。今、ちょうどその時期が来ていた。それは同時に、応利にとっても「ある時期」と言える。


「応利…今日もかぁええな…」


ソファーに寝転ぶ応利の上にのしかかる太志郎。
その目は興奮に彩られ、息も荒く、完全に応利に対して欲情しているのが分かる。
そうなった太志郎に迫られたら、最後まで致さないにしても、応利はその相手をしていた。またその時期か、なんて思いながら、のしかかってくる太志郎を今日もまた受け入れるのだ。

細くなっても気づかれないのをいいことに、普段の体形ではできない性処理を、昔は風俗街でしていたそうだ。しかし応利が相棒としてこの事務所に来てからは、太志郎は応利にその相手をさせるようになった。
最初こそ「嫌やったら言うんやで」なんて言っていたが、その手管はあっという間に応利のことを高め、途中で止められるのがつらかった応利はそのまま受け入れてしまい、それからなし崩し的に今に至る。
それでも、後ろを使って最後まですることはない。そこは、太志郎も引き際として分かっているラインのようだった。

太志郎の大きな手の平が、シャツから入り込んできて応利の腹を撫でる。徐々に上に上がっていくと、胸の先を軽くひっかいた。


「ん、」

「ええ感度やな」

「うるさ、あっ、」



耳元で低く濡れた声で囁かれ、なんとか口で抵抗しようとしても、その耳を舐められて声が漏れる。

結局のところ、これまで気のいい兄のように応利の隣にいてくれたこの男に、応利も滅法弱いのだ。

太志郎は応利のシャツを手早く脱がせると、露わになった上体の撫でて、鎖骨に吸いつく。味わうような厭らしい攻め方は、成熟した男として太志郎が持つ技巧と言っても良かった。
それに息をつくと、突然、がちゃりと扉が開く音。今日は誰も出勤しないはずなのに、と内心凍り付く。


「…な、に、してるんだ、」


そこへ落ちたのは、よりにもよって一番若い環の声だった。まだ高校生の少年である環に見せるには、あまりに生々しい現場だ。完全に動きが止まる応利をよそに、太志郎は「お〜、またとんでもないタイミングで来よったなぁ」なんて軽く言うだけだ。
環はこちらへ駆け寄ると、組み敷かれる応利にさっと顔を赤く染める。


「応利、さん…」

「ちが、環君、これは、」

「なぁんも違わないやろ?ほれ環、ええとこ来たんやし、混ざるか?ちょっとだけ大人の階段上ろうや」

「なに言ってんだあんた…!」


思わず太志郎の腹を殴ろうとしたが、その前に環がソファーの横に座ったのでそちらに気を取られた。


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