七海さんが電話を終え、リビングへと来たタイミングで再びインターホンが鳴った。
彼がモニター画面を押すと何も言わず直ぐに玄関へと向かった。
ドアが開く音と共にドタドタと大きな足音が近づいて来る。
『釘崎!!大丈夫かよ、転んで顔に怪我って…』
心配そうな顔をした悠仁くんが勢いよく入ってきて、恵くんも後に続いた。
『虎杖、先に挨拶…』
『あっ、お久しぶりッス!』
『悠仁くんも恵くんも久しぶり』
悠仁くん達は野薔薇ちゃんの顔の状態を見てホッとしたようで、私はカウンターへと立った。
『アンタら2人が荷物持ちしないからこのザマよ。跡残ったらどーしてくれんのよ』
『俺らのせいかよ!』
元気の良い彼らのやり取りを聞きながらコーヒーを淹れてると、恵くんがやって来た。
『すみません、手当してもらった上に突然俺らも押し掛けて…』
『いいよいいよ、気にしないで座ってて』
『賑やかですね』
やれやれ、と言った具合の七海さんが戻って来て久しぶりに会う恵くんは少し照れくさそうにしつつ、嬉しそうだ。
再びインターホンが鳴る。
『今日はよく人が来るねー』
『今度は誰です…』
モニターには画面いっぱいに五条さんが映っていた。
『…誰が呼んだんですか?』
『虎杖…』
野薔薇ちゃんはじっとりとした視線を投げつけた。
『いや、俺呼んでねーし!』
インターホンから大きな声が響いた。
『あ、七海ー!?僕だよ、グッドルッキングガイで教え子思いで後輩思いな五条悟だよー!野薔薇が怪我したって聞いて、居ても立っても居られなくてね…世話かけたねー!心配だし顔見に…』
最後まで言い終わる前に七海さんは終了ボタンを押した。
『近所迷惑なので開けて来ます』
『確かにあのガタイとあの見た目でこの辺彷徨いてたら不審者よね…』
長い溜息をついた七海さんは再び玄関へと向かった。
今日は久しぶりに宅配ピザを取ろうか
それとも美味しい新米もあるし…人数も多いし鍋にしようかなんて、リビングに賑やかな声が響く中
私は今晩の夕飯について悩んだ。