ーprompt side
前々から何となく分かってはいたけど
やっぱりそうだったんだよね。
まだ暑い日が続く8月。
ノクトの誕生日プレゼントを買いに行った時のこと…
「付き合ってくれてありがとう、プロンプト」
「全っ然!!俺も何渡そうか悩んでたからさぁ、2人からの方が良いもの買えるよね!」
シギルから次の休みの日に付き合ってほしいって連絡があって都心の方まで行ったんだよね。
無事にプレゼントも買えて、ついでに俺もシギルも久しぶりの買い物だからお互いにアレコレ言いながら自分の秋服とか見たり…
側から見たらカップルに見えるのかなーとかちょっと浮かれつつ
でも俺にとってはシギルってそういう対象じゃないし、何より…
「結構歩いて疲れたね、カフェ入らない?」
「いいねぇ!俺甘いもの食べたい」
期間限定でかき氷が出てるから食べたい
っていうシギルの案内に着いて行きながら、綺麗なホテルの前を通り過ぎようとした時…見慣れた人が出てきたんだよね。
「あれ…?」
「ん?」
思わず俺も声出しちゃってさぁ、今思うと大失態。
何も見なかったフリすれば良かったんだけど…つい出ちゃって。
「…イグニス」
だけなら何も問題ではないんだけど、女性も一緒にいて
明らかにエスコート?してますーって雰囲気でさ。
シギルの方を見たら少し下がり眉になって悲しそうだったからもう、俺どうしたら良いかわかんなくてさ!
「えっ…あー、本当だ。仕事かな?」
さすがのノクトもここに居たら、んなわけねーってツッコミ入れてきそうだよね…。
女性がホテルの前に止まってるタクシーに乗るのに、ドアを開けたりして
もうなんて言うかイグニスって本当カッコいいよね!
紳士だし、優しいし、物知りだし、運転できるし、鍛えてるし、頭良いし、料理できるし、背も高いし、スタイル良いし。
てか、何頭身あるのってくらい足長っ…183センチくらいだっけ?
身体の半分以上足じゃない?
じゃなくて、あーもう!どうでもいいこと考えちゃったよ!
そしたら、視線に気づいたイグニスがこっちを見たんだけど…
「い、行こうプロンプト!お店混んでるかも」
「えっ?あっ、うん!」
明らかにお互いが分かったけど、シギルは足早にその場を去ったんだ。
もう確信だよね、今更って感じだけど。
シギルはイグニスのこと好きだよね。
俺らのこととか、家族みたいとかそういうのじゃなくて
本当にイグニスのことが好きなんだなって…。