4本の薔薇は
「死ぬまで気持ちは変わらない」

「愛している、俺と付き合ってくれないか、お嬢さん」
何回目だろうか、このやりとりは。彼女はうんざりした。
「お断りします」
きっぱりと否定するも、この男が悪びれる様子は全くない。
「そんなこと言わずにさ。ほら、この薔薇を受け取ってくれ」
「要りません」
花を貰ったとて。気持ちはそう簡単に変わるわけがないということを、分かっているのだろうか。
「この薔薇が、俺の全てだ。良い返事がもたらされることを期待しておくから」
4本の薔薇に込められた意味を彼女が知るのは、まだ先の話。
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