無謀なお前を欲している(5)



サムを追い詰めるメガトロンをただ呆然と見つめる。
つかの間の飛行体験が終わり、星にぃには屋上に私を降ろし、軍の戦闘機を撃墜するために飛び立っていった。

「δф!`гιヴ∵∧¢!!」
『п⊥〆×▼∃Ψヱッ』

サムもメガトロンも何喋ってるか分からない!

カチッ、ピー‥。

『あやつはペットではない!!』
「「えっ!!?」」
『!?』

いきなり2人の会話が理解できるようになった!

(え?ええっ?!)

まさかの事実と突然の出来事に焦っていると左手首に身に着けていた腕時計をギリステアが、何か‥改造?弄ってたみたいで自慢げにこちらを見てる気がする。

「ありがと」

嬉しくてしゃがんで抱きしめてみる。……むっちゃ抵抗された。
へこんでるといつの間にか自分の話がメインになってたらしく、サムが叫んだ。

「シエンは僕の友達だ!キューブも彼女も、わっ、渡さないよ!!」

サム…一生懸命バリケードから庇ってよかったよ……いい人だね君は!自分の命が危ないのにねっ!←
感動してると、

『お前のような虫けらなどの許可は要らん』

今までの自分との会話とは全く違う声色。
凍えるような冷たさを感じた。

──ゾワリ
肌が、脳が危険と判断を下した瞬間。
メガトロンの脇をすり抜け、サムを突き飛ばして共に屋上から落ちた。
あのまま腕が¨縦¨に振られていたら、サムは死んでた。
しかしサムの死は回避した。少し安心して、ため息をつこうとしたら耳元で叫ばれた。

「瓦礫が!!」

いやいや、うつぶせ状態だから分からないよ。
大きさ、距離、重量も分からない。
でも、もしサムに当たってキューブを手放して、メガトロンに渡ってしまうとみんな死んでしまうだろう。

「ギリステア、頼んだ」

右腕からギリステアが離れ、視界から消えてから、渾身の力を込めてサムの腹に蹴りを入れた。
二手に分かれた所をちょうどデカい瓦礫が通り抜けていく。
これでオプティマスがキャッチすれば、サムは助かる。
メガトロンも一度眠りに就く。

「おやすみなさい」

どちらか一方なんて無理だよ。
視界に映る叫ぶサムとオプティマスを見ながら。私は地面に叩きつけられた。
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